レアキャラの司法書士と任意売却と仮差押

2016年11月8日

昨日のブログの続きのようになっちゃいますが、

 

司法書士って、成年後見もするし、裁判もするし、契約書もつくるし・・・・

 

特に、うちは司法書士業務の範囲内なら、NO(できません)って言いません。たぶん。

 

とは言え、やっぱり、事務所経営を支えているのは、不動産登記・会社登記です。

 

つまり、接する機会が多いのは、登記の依頼者さんということになります。

 

でも、せっかく司法書士というレアキャラに遭遇したんですから、登記以外にもこんなことやってるんですよって伝えるようにしてるんです。

 

そのツールが昨日のチラシ。

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今でこそ、司法書士も裁判ができるようになり、法律相談やってます。困ったことがあったら相談してねって、堂々と言えます。

 

しかし、先輩方だって、これまで、登記の相談の中に眠っている他の問題を拾い上げ、解決に尽力されてきたんです。

 

そして、140万円までとはいえ、裁判ができる権限を勝ち得たのです。

 

 

半年ほど前、とある登記が終わって、依頼者さんと雑談をしているとき。

 

実は、借金があってという話になった。話を聴くと、数千万円にもなる。保証人になって主債務者の会社は既に倒産しているという。

 

それを、毎月わずかばかりだが返済しているという。

 

全く減らず、増えるばかりである。

 

せっかく、司法書士というレアキャラと遭遇してくださったのだ。何とか手助けできないものか?と思う。

 

債権者は、とある保証会社さん。

 

よく接点のある保証会社さん。相続放棄や、消滅時効の援用やらで。

 

依頼者さんは既に高齢である。毎月、わずかばかり返済しても到底終わらないことは債権者にも明らかである。

 

真面目に払い続けているから時効にもならない。

 

ご自宅の関係で、出来れば自己破産はしたくない。

 

 

ただ、債権者がいくつかの不動産に仮差押をつけている。

 

仮差押というのは、裁判の前に仮に差し押さえるのだ。裁判に勝つと差押になるし、負けると抹消する。実質、勝手に売却できなくなる。

 

で、半年前にこんなアドバイスをしていた。

 

もし買ってくれる方がいらっしゃれば、この保証会社さんと話をしてみて下さい。と。

 

毎月わずかばかりの返済よりまとまった額が払われるとしたら、保証会社にとってメリットである。依頼者さんがこれから払うであろう額より大きい額なら。

 

週末、この依頼者さんから電話があった。売買契約書を作って欲しいと。

 

より詳しく聴くため、ご自宅を訪問すると、

 

近所の人で、この不動産を買いたいという人が出てきた。保証会社と話をしてみると、その売買代金を返済に充ててくれるのであれば、数千万円の債権を放棄すると。仮差押も取り下げると。

 

いわゆる任意売却を自分で交渉したのだ。

 

ちなみに売買代金は100万円台である。

 

解決にかなり近づいた。

 

こういうのは、とても嬉しいものである。

 

全然違う仕事でご縁を頂き、たまたま広がった雑談の中から、抱えていた悩みを掘り起こすことができて、それが解決に近づいたのだから。

 

仮差押の抹消等、手続きの流れは、1か月くらい後?の登記完了(完全解決)を待って、ご報告いたします。

 

なお、住宅ローンの返済が難しくなって、任意売却を検討される際は、専門の不動産屋に相談されることをお薦めします。

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司法書士冥利に尽きる1日だったなあ。

 

これは司法書士とは関係ないかもとか思わないで、何でも話してみませんか?

 

案外、解決の手立てをもっているかもしれませんよ。

 

このレアキャラは!

 

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恋愛マスター兼司法書士の上手な別れ方講座①

2016年10月28日

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石川県で最も優秀な司法書士である私は、恋愛マスターでもある。

 

そんな私が上手な別れ方を伝授しよう。

 

A子はB男と5年付き合ったが、最近C男が現れた。世間的にはC男は好条件の男性である。A子はC男に惹かれ、B男と別れを決意した。B男は自分の悪いところは直すと、A子との関係修復を試みるも、A子の意思は固く、渋々ながら別れを受け入れた。

 

さあ、こういったとき、B男は、どう振る舞うべきだろうか?

 

関係修復のために、A子にすがるのは悪いことではない。愛していればこそだ。

 

が、

 

話し合った結果、互いに別れるという結論に達したのであれば、そこは、グッとこらえて、格好良く振る舞うべきだ。

 

A子にもいい思い出が残り、B男にも明るい未来が待っているように思える。

 

 

週明け月曜日に借換え登記がある。

 

Aさんがマイホームを建てた際に、B銀行で住宅ローンを組んで、抵当権を設定した。5年経った今、世はマイナス金利時代。より低い利息を提案するC銀行が現れた。B銀行も利息を下げるといった提案をしたかもしれないが、AさんはC銀行に借換えをお願いすることに決まった。

 

ここで司法書士が登場する。

 

B銀行の抵当権抹消登記とC銀行の抵当権設定登記をする。

 

これを間違いなく、C銀行の実行日(週明け)にこの2つの登記を一緒に申請しなければならない。当日、B銀行の抵当権抹消書類が揃ってませんではすまされないのだ。

 

従って、必ず、事前にB銀行に書類の確認をする。可能な限り、自分の目で。

 

そこで数日前、B銀行に抹消書類を事前に見せて欲しい旨、電話する。

 

「今まで、事前に司法書士に見せたことありません」と何故か冷ややかな回答。

 

「いえいえ、見せてもらえなかったことありません」と私。

 

実際ないし、同行の他の支店でもない。

 

「すみません、当日、間違いなく登記するために確認する義務があるんです」と食い下がる。

 

結果、渋々、今日のアポとなり、事前確認完了。

 

確かに、他行に借り換えられるのはいい気分ではないだろう。でも、逆の立場になることだって多いはずだ。そのときは、ちゃんと間違いなく登記してもらえるように、事前にちゃんと確認しといてよって思うはずです。

 

しかも、Aさんは大事なお客さんだったはずです。今回は残念でも、いい印象を残しておいた方が絶対いい。

 

別れると決まった以上は、キレイに別れましょう。

 

 

冒頭、不適切な発言がありました。

 

謹んでお詫びいたします。

 

そうなら、43歳まで独身でいませんし。

 

もう1つ。

 

司法書士はできるだけみんなに好かれたい。八方みんなに。

 

特に、不動産屋さん、ハウスメーカーさん、そして銀行さんに。

 

出来れば銀行さんには嫌われたくないんだよなって。

 

電話で担当者さんに強めに言っちゃったなって思いながら、本日伺うと、上司の方が出て来られてご丁寧に謝って下さいました。

 

恐縮。

 

 

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