午後、よしっと思い立ち、「空き家」へ。
とある企画をパートナー司法書士に任せて、事務所を後に。
彼女は、私が思いついた訳の分からないこと(本人は至って真剣)を形にしてくれる天才である。しかも、めちゃくちゃ早い。
本編は「空き家」
私は、相続財産管理人の案件を抱えている。あっ、相続財産管理人って、相続人がおらず亡くなった方の財産を、最終的に国に帰属させるまで管理する人のことね。
家庭裁判所で選任されます。
その財産の中に自宅がありまして。さあ、これをどうしましょう?ということです。
その最終的判断をしようと、ご自宅いわゆる「空き家」に行ってきました。
勿論、既に何度も行ってます。
まずは、スーツからデニム、ジャージに着替え、軍手、マスクを装着。
人が入らない家が傷みやすいって、あれ本当ですね。
不思議ですけど、事実です。
そして、この「空き家」問題は、おそらく全ての自治体が抱えている近々の問題。
昨日も、埼玉だったと思うんですけど、情報番組で、畑を荒らすアライグマが取り上げられていたんですが。
そのアライグマ、40年くらい前にペットで飼われていたものが逃げて、今ではすごい数に増えちゃったんだと。
たぶんラスカルのせいだ(若い人知らない?)。
年間で3500匹も捕まえるのに解決しないと。
なぜか?
ねぐらになっている空き家で対策がとれないからなんだって。
空き家なんだから、がっと壊しちゃえばいいじゃんという訳にもいかない。
ここは日本。民主主義の国。資本主義の国。モノに対する所有権は絶対である。大切に保護している。
行政でもその所有者の意向を無視するわけにはいかないのだ。
当の本人たちも、壊すにも費用がかかり、売りたくても買い手がつかない。相続登記を放置したために、そもそも所有関係が明確でないなんてことも。
そういえば、午前、とある信金さんのお偉いさんと雑談をしている中で、有効に使える土地がいっぱいあるんだけど、相続登記が終わってないところが多いんだよな、って話してました。
ご依頼下されば、協力できることはいっぱいあるのに。って話してたところです。
このご依頼下さればってとこが、現実には難しいんですよね。
多くの人が、相続登記をしておいた方がいい。
少なくとも、子や孫の世代にやらせてはいけないって思ってると思うんですよ。
そんな漠然とした気持ち悪さを抱えながらも、日々の忙しさから後回しになっていく。若干でも費用はかかるし。
でも、もし思い立ったら、余力があるなら、
ご自身の代で相続登記を終わらせ、スッキリして下さい。
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