昨日、お世話になっている遺品整理の会社さんから、
「先生、お仏壇のお性根抜きしてくれません?」という電話。
ということで、本日、朝一は、とある遺品整理の現場、お仏壇の前でお経をあげてきました。
私、司法書士でありつつ、浄土真宗の寺の副住職なんです。
お性根抜き(魂抜き)。
仏壇(仏像)を整理する前の儀式ですね。
浄土真宗では魂という概念がないので、魂抜きという概念もないと思うのですが、だからと言って、そのお気持ち、風習を否定するものではありません。
遺品整理の会社さんに聴かせてもらったところのよると、
唯一の相続人である甥っ子さんに遺言書が遺されていて、その甥っ子さんが依頼者さんだそうです。
宗教心云々ではなく、
仏壇を単なるモノとは扱ず、畏れ敬う姿勢は尊いって思うんですね。
ちなみに、仏壇は、法律的にも相続財産とは扱われていません。祭祀継承者に引き継がれていくものです。
オーソドックスな日本人的な感覚なんでしょうね。
自宅近くに駐車場がないからと、私を自宅まで送り迎えしてくれて時間・労力を割いてくれる会社さんの姿勢・配慮にも頭が下がります。
そうして始まった本日。
相続財産管理人として特別縁故者に財産を引き継いだり、完了した相続書類を配達したり、と相続な1日でしたね。
これをサービスというかは分かりませんが、うちならではと言えるかもしれませんね。
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