妬み嫉みは苦しいから

2023年7月26日

生きていればつらいこと、苦しいことってあるよね。

 

病気になる、大切な人と別れる

 

と、自分ではどうしようもない苦しみは、どうしようもないものとしてここは横においといて、

 

それ以外で苦しいことって 「妬み、嫉み」 かなって思っています。

 

それに苦しまないことが、人生のテーマかなとも思っています。最近。

 

しかも今はSNSで他人の生活の一部が見えちゃいます。特にキラキラした一部が。

 

私自身を例に挙げれば、

 

私は学生時代、弁護士になりたかったんですね。でも、なれず今は司法書士をしています。前ほどではありませんが、弁護士として活躍している人を見ると胸がチクっとします。

 

司法書士事務所を経営していますが、もっと大きく展開している事務所さんを見ると、ウウっとします。

 

経営者でもあるので、ビジネスで成功したであろう人を見ると、イラっとします。

 

そんな私にも子どもができました。この子さえ健康に育ってくれれば他のことなんて大したことはないと思えるようになりました。

 

が、

 

同じくらいの子が、もう歩いた、もうしゃべった、とザワザワ。

 

いい幼稚園に通っている、小学校からお受験した、とっても成績がいいらしいよ、なんて聞いてザワザワ。

 

バカだなって思います。

 

さっきの病気や別れの苦しみはどうしようもないところはありますが、この妬み嫉みは何とかなる気がします。

 

まず、妬み嫉みは自分を苦しめることと自覚すること。

 

見たくない、聞きたくないなら、見なきゃいい、聞かなきゃいい、離れたらいい。

 

ちょっと視点を変えれば、そこには幸せを感じるものがきっとありますよ。

 

前より、仏教の近くで暮らすようになって、そんなことを考えるようになりました。

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ住職ブログ~

比べない、比べない

2022年12月19日

 

「比べない、比べない」

 

最近の、独り言というか、祈りというか。

 

息子が1歳と2か月になりまして、漸く、よたよたと3,4歩歩いているようなそうでないような、そんな感じ。

 

たぶん、平均的な成長過程からすると遅いんですね。

 

成長曲線を見ても体重はやや軽い。

 

Netflixの赤ちゃんを科学するドキュメンタリーを見ると、世界中の親がこの成長曲線を見ている、否、とらわれているというから何だか面白い。

 

「比べない、比べない」

 

なんだ、親って、こんなに早くから比べないことの訓練をしてきたんだな、って最近思っています。

 

仏教においての真理の一つに「人生は苦である」というのがあります。

 

色々宗派がありますが、およそ仏教である以上はこれが出発点です。

 

愛別離苦という苦しみがあります。

 

愛する人と別れる苦しみ。死による別れだったり、心の変化による別れだったりあると思いますが、別れることが苦しみであるということは皆が知るところ。

 

それを除くと、人の苦しみの中でとっても大きいものにこの「比べる苦しみ」ってある気がします。妬み、嫉妬の苦しみ。

 

特に若い人にとって。

 

私の人生を振り返ってみると。

 

大学受験に失敗したとき、現役合格した人が羨ましかった。

 

司法試験に失敗したとき、合格した人が羨ましかった。

 

司法書士になったとき、既に沢山仕事をしている同業者が羨ましかった。

 

司法書士法人を立ち上げたとき、何人も司法書士を抱えている他の法人さんが羨ましかった。

 

既に結婚している人、子どもがいる人、海外旅行に行く人、いい車に乗っている人が羨ましかった。

 

私たちは「比べる」ことが苦しいと知っていながら、それでも比べてしまうんですね。

 

「人生は苦である」「比べることが苦である」と分かっているなら、次に考えるのはそれから免れる方法です。

 

1番簡単なのは、比べる対象を見ないようにすることです。

 

SNSで隣の芝が青々としていることをついつい見てしまう昨今、フォローを外す等見ないようにする。

 

見てしまうなら、こうつぶやくのです。

 

「比べない、比べない」

 

訓練のように。

 

「なるほど、私はあなたより幸せでないかもしれないが、私は幸せです」

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ仏教ブログ~

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