与える側

2018年9月25日

先日、東京出張中。アポとアポの間に2時間半ぽっかり空きまして。

 

街を歩いていると、「献血お願いします」の声が聴こえてきた。

 

普段なら素通りするところだが、そこはぽっかり時間。

 

 

私、人生で献血をしたのは、たった1回。

 

確か、高校生の頃、献血ができる歳になったとき、通っていた高校で。

 

その際、「O型ですね」というショッキングな宣告。

 

うちの家族は皆B型。私を産んだ母親が「おまえもB型だよ」と言ってたんだから疑うはずもない。

 

思春期にあって血液型というのは結構大事だったりする。

 

好きな女の子との相性を血液型で占うなんていうのは、避けては通れない道であったはず。

 

おお、相性良いじゃん! えっ、そうでもないの? という思春期の一喜一憂を返して欲しい。

 

そのショッキングな宣告のせいか否かは分からないが、

 

たぶん否、その後の体育の授業のせいだと思うのだが、

 

帰宅した私は、気分が悪くなり寝込んだのである。

 

この出来事があって、献血をしたら気分が悪くなるというトラウマが植え付けられた。

 

 

まあ、あれから20数年。

 

何となく大丈夫だろう?という気になっていた。

 

1か月ほど前に受けた健康診断はオールA ちょっとした自信が私の背を押す。

 

案内された血液センターに向かう。

 

血圧を計る。緊張のためか?若干高め。

 

問診的なものをタッチパネルで回答。

 

水分と栄養の補充。

 

リクライニング的なイスに座り、恐る恐る献血開始。

 

テレビを見ながら、10分弱で終了。

 

20分ほど、水分を補給しながら休憩。

 

 

変わった。

 

私は変わったのだ。

 

与えられる側から与える側に。

 

ピーマンが嫌いだった子どもが、大人になって大好きになったように。

 

それは実に清々しい体験であった。

 

ちなみに、やっぱりO型でした。

 

思春期じゃない私にはどっちでもいいけど。

翌日行った、井の頭公園。こっちも清々しかった。

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ東京への路ブログ~

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