先日、東京出張中。アポとアポの間に2時間半ぽっかり空きまして。
街を歩いていると、「献血お願いします」の声が聴こえてきた。
普段なら素通りするところだが、そこはぽっかり時間。
私、人生で献血をしたのは、たった1回。
確か、高校生の頃、献血ができる歳になったとき、通っていた高校で。
その際、「O型ですね」というショッキングな宣告。
うちの家族は皆B型。私を産んだ母親が「おまえもB型だよ」と言ってたんだから疑うはずもない。
思春期にあって血液型というのは結構大事だったりする。
好きな女の子との相性を血液型で占うなんていうのは、避けては通れない道であったはず。
おお、相性良いじゃん! えっ、そうでもないの? という思春期の一喜一憂を返して欲しい。
そのショッキングな宣告のせいか否かは分からないが、
たぶん否、その後の体育の授業のせいだと思うのだが、
帰宅した私は、気分が悪くなり寝込んだのである。
この出来事があって、献血をしたら気分が悪くなるというトラウマが植え付けられた。
まあ、あれから20数年。
何となく大丈夫だろう?という気になっていた。
1か月ほど前に受けた健康診断はオールA ちょっとした自信が私の背を押す。
案内された血液センターに向かう。
血圧を計る。緊張のためか?若干高め。
問診的なものをタッチパネルで回答。
水分と栄養の補充。
リクライニング的なイスに座り、恐る恐る献血開始。
テレビを見ながら、10分弱で終了。
20分ほど、水分を補給しながら休憩。
変わった。
私は変わったのだ。
与えられる側から与える側に。
ピーマンが嫌いだった子どもが、大人になって大好きになったように。
それは実に清々しい体験であった。
ちなみに、やっぱりO型でした。
思春期じゃない私にはどっちでもいいけど。
翌日行った、井の頭公園。こっちも清々しかった。
~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ東京への路ブログ~