先週木曜日の朝。出勤前。
被後見人さんが亡くなった旨の電話がご家族からあった。
このブログを通じて、私が司法書士でありながら寺の副住職でもあることをご存知だった息子さんから、家族だけの通夜とお葬式をやって欲しいというお願いを受けた。
このことは容態が悪くなった頃に聴いていたので、心づもりは出来ていた。
とは言え、翌金曜日は東京出張が入っていた。
予定を考えると17時半には金沢に戻れる計算ができたので、19時半から始める旨で了承した。
当日は、19時過ぎに会場に到着。
家族だけで行うということで、定時を待たずお通夜が行われ、翌日、お葬式。
初七日の法要まで終わったのは13時半くらいだったろうか。
ご家族から、
「ありがとうございました」
という、その思いが、熱を帯びた思いが伝わってくる感謝の言葉を頂きました。
それはもう胸のど真ん中に届く思いでした。
全てをやり終えた後で、事務所のグループLINEに、喜んでもらえたよと伝えると、
良かった、といううちの司法書士たちの返信。
通夜や葬式のお勤めをするというのは、勿論、司法書士事務所としての仕事ではない。
でも、うちの司法書士たちは分かっている。
それが如何に大切なことであるか、を。
だから、そちらを優先するスケジュールの変更があっても、誰も何も言わない。
そんな姿勢が、嬉しかった。
そもそも、大切なお母様の通夜・お葬式をお願いしたいというほど私を信頼して下さった背後には、後見業務を丁寧にやってくれた二人の努力がある。
いつも、私だけ、「ありがとう」をもらって、ごめんね。
その日は、実家の寺に帰った。使った装束を戻すために。
喜んでもらえた旨を伝えると、
式の一連の流れを教えてくれた住職の父も、装束・道具を準備してくれた坊守の母も、やはり喜んでくれた。
姉まで、「喜んでもらえたことが何より良かった」と。
大切なことが何なのか?
分かってくれてることが嬉しかった。
~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ路ブログ~