「彼氏? 司法書士してる」
「うちの旦那? 司法書士してる」
「息子は東京で司法書士してるんですよ」 という会話になったとして、
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「そうなんですね・・・」 とぼんやりとした相づちがある。
このぼんやりとした相づちの意味するものは、司法書士って何?である。
本日は、午後から金沢市内の公民館で、出張講座の講師業。
タイトルは、「成年後見について」
石川県司法書士会から派遣。
僕がセミナーの講師をする場合、それが司法書士会から派遣されたものであろうとなかろうと、前半で力を入れてしゃべるのは、
「司法書士って何してるの?」ということ。
それが「成年後見」であろうと、「相続」であろうと、何で司法書士が「成年後見」を話すの?「相続」を話すの?ってところから知ってもらいたいから。
何より、
司法書士が何を売っているのか?どんなサービスを提供しているのか?知ってもらわないと、あの事務所に行ってみようって気にならないでしょう。
僕の口がほぼ憶えている。大体こうだ。
司法書士の書士とは字を見れば何となく分かると思うんですが書類を作る人です。行政書士とどこが違うの?と区別がつかない方も多いと思うのですが、違いはまさに「司法」か「行政」か。司法って言ったら「裁判所」のことを言いますね。つまり、司法書士って言ったら、裁判所に提出する書類を作る人をいいます。でも、知ってる人は司法書士って「登記」する人じゃないの?って思うと思うんですよね。じゃあ、登記って裁判所でするの?というと違いますよね、法務局という役所でします。登記は不動産の大切な権利関係に関わることなので、かつて裁判所の管轄だったんですね。したがって、今でも登記に関してはほぼ独占的に司法書士がさせてもらっています。つまり、司法書士とは、裁判所と法務局に提出する書類を作る人をいうんですね。
でも、裁判所と言えば、やっぱり裁判を思い浮かべると思うんですよ。裁判と言えば、弁護士さんじゃないの?と思われると思うんですが、実は・・・・・
って簡易裁判所での代理人の話をしたり、故に法律相談にものるし、後見なら家庭裁判所への申請の話をしたり、ってつづく。
そして、「成年後見」は、司法書士としては実にしゃべりやすいテーマです。
何故なら、専門職として成年後見人になっている数は司法書士が1番だし、
申立は家庭「裁判所に提出する」ものだし、
何より、司法書士ほど、ほぼ毎日、依頼者の判断能力を気にしている士業は他にないから。司法書士が不動産売買の決済で立会をさせてもらうのは、売主の意思、つまり判断能力を確認するためである。それが売主ひいては買主の権利保護になるから。
判断能力を欠く、低下した人の財産・権利を保護するのが成年後見人の仕事だから。
話の筋が通るんですよね。
という訳で、本日も気持ちよくしゃべってきました。
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