私の家には3つの漫画がある。
蒼天航路と、海皇紀と、キングダムである。これしかない。
久しぶりに海皇紀を読み直している。
主人公ファンが、頭が切れるが自分の手を汚さない敵に向かって言うセリフ。
命は大切にするのがいい。たまには嘘でもはったりでも命を賭けてみせないと誰も惚れちゃくれない。
矢のとどかない所にいるやつは決して矢を当てる事もできないんだぜ。と。
相続人が多数という案件を何件か抱えている。
相続人が多数というのは、基本的に、亡くなった人(被相続人)から数代後ということが多く、相続人間でも行き来、面識もないということが起こる。
すると、相続手続きを必要とする依頼者さんから、協力して欲しいという手紙が届いても、ハイ、分かりましたとはならないケースも多い。
なぜ、手紙かというと、基本的にはそれ以外の方法がないからである。
依頼された司法書士は、戸籍の調査をし、相続人を確定し、戸籍の附票から相続人の住所を知る。逆に言うと、住所しか分からないから、ファーストコンタクトはお手紙ということになる。
突然、知らない人から、相続に協力してよ、と手紙を送られた人がまず不信に思うのは、どちらかと言うと自然な反応である。
で、
どういうことなの?と連絡をくれれば、説明して不信を解く努力ができる。
連絡がないと、なかなか決定打がない。
最終的手段は「会いに行く」である。
という訳で、本日、午後から、突然訪問を3軒。
快く協力するよ、と言ってくれたり、相談してからと言う方、協力できないと言う方。
最後のような方には根気よく説明するしかないかな。
司法書士の仕事は、いい仕事だと思っている。
基本的には”いい人”でいられるから。
が、たまに、月に一度くらいは、不信の目に晒されることがある。
でも、たまには矢面に立たないとね。
司法書士も。所長なら尚更。
矢のとどかない所にいるやつは決して矢を当てる事もできないんだぜ。
※記事に関連した業務内容
~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ相続ブログ~