今日は、午後から恒例の相続セミナー講師の日。
既に口が慣れてきています。考えなくても口から勝手に言葉が出てきている感じです。
基本的な内容は、相続手続きは早めがいいよ、というもので。できるだけ手続きがスムーズになるような秘訣みたいなことを喋っています。
それらは私の司法書士としての日常業務の中から出てくる言葉なので、経験に基づく自信満々の言葉です。
例えば、相続放棄についてしゃべる箇所があります。
セミナーの前に相談者さんのところに寄ってきました。
相続放棄をすべきか否か。
その判断をするためには、信用情報を取得することをお勧めします。
相談者さんに信用情報の取得方法をお伝えしてあり、信用情報機関からその回答書類が届いたのですが、見方が分からないということで代わりに見ることに。
借金はないと思っていたが、数百万円の借金が残っていることが判明。
じゃあ、相続放棄をするか?
信用情報をよく見てみると、どれも消滅時効期間が過ぎている。消滅時効を相続人として援用すれば、相続放棄をしなくても借金を負わなくて済みます。
相続放棄をすると、借金は免れますがプラスの財産(預金や自宅)も相続できなくなりますからね。
そんなアドバイスをするために相談者さんのところへ。
もう1つ頼まれていることがありました。
それは、異母兄弟への連絡の仕方です。相談者さんは異母兄弟の存在は知っていましたが、会ったこともありません。
遺産分割協議をするならその協力が必要です。放棄するにしても、借金の有無をお伝えしてあげるのが良心的です。でも、どんな書き方をしたらいいのか?こうなると直接は司法書士の仕事ではなくなりますが、やっぱりアドバスがあっていいかなと思いますね。
相続は人と人とのナイーブな側面があります。
丁寧さが求められる場面があります。
そんな経験から出てくる言葉でセミナーを作れるので、説得力にはちょっと自信がありますね。
~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ相続ブログ~