今日もそろそろ帰ろうかな?と思った18時半。
スマホの着信。
画面には弊所と任意後見契約を結んでいる方のお名前。
電話に出ると、「今日まで旅行に行ってて、ホテルに家の鍵を忘れてしまって。今の家の前にいるんだけど、鍵屋さんを紹介してもらえないかと」と申し訳なさそうな声。
電話を切って、ご自宅最寄りの鍵屋さんを検索。
すぐに問い合わせると、40分で行けるとのこと。ただし、本人さんの運転免許証等の顔写真付きの身分証明書が必要と。
本人さんに連絡すると、運転免許証は家の中で、顔写真付きの身分証明書は手元にないとのこと。
鍵屋さんに連絡すると、私の身分証明書でもいいと。
弊所から本人さんのお家まで車で30分ほど。
子どもにご飯食べさせたいけど、と思いつつも、当然困ってらっしゃるので、私も行きますと。
家の前には、ほぼ同時に着いた鍵屋さん。私の運転免許証を見せて早速取り掛かってもらう。本人さんは不安そう。
そこはプロ。
開けやすそうそうな窓をチョイスして、工具を差し込んでいく。
ものの5分で開錠。
安堵した本人さんからお土産をもらって帰路。
いい仕事したな、と満足。何もしてないけど、したのは鍵屋さんだけど。
任意後見契約とは、判断能力が十分あるうちに、将来自身が判断能力が低下したときに後見人になってもらう人を選んでおく契約。
通常、判断能力の低下を見定めるために、それ以前に見守り契約を結んでおいて、定期的に連絡を取り合います。
本人さんとは、この見守り期間中。
契約するときも、「先生、私ね、安心を買うのよ。旅行が楽しみだから、もしものときに助けてもらいたくって」と。
司法書士の仕事もいろいろありますね。
~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ任意後見契約ブログ~