石川県で最も優秀な司法書士である私は、恋愛マスターでもある。
そんな私が上手な別れ方を伝授しよう。
A子はB男と5年付き合ったが、最近C男が現れた。世間的にはC男は好条件の男性である。A子はC男に惹かれ、B男と別れを決意した。B男は自分の悪いところは直すと、A子との関係修復を試みるも、A子の意思は固く、渋々ながら別れを受け入れた。
さあ、こういったとき、B男は、どう振る舞うべきだろうか?
関係修復のために、A子にすがるのは悪いことではない。愛していればこそだ。
が、
話し合った結果、互いに別れるという結論に達したのであれば、そこは、グッとこらえて、格好良く振る舞うべきだ。
A子にもいい思い出が残り、B男にも明るい未来が待っているように思える。
週明け月曜日に借換え登記がある。
Aさんがマイホームを建てた際に、B銀行で住宅ローンを組んで、抵当権を設定した。5年経った今、世はマイナス金利時代。より低い利息を提案するC銀行が現れた。B銀行も利息を下げるといった提案をしたかもしれないが、AさんはC銀行に借換えをお願いすることに決まった。
ここで司法書士が登場する。
B銀行の抵当権抹消登記とC銀行の抵当権設定登記をする。
これを間違いなく、C銀行の実行日(週明け)にこの2つの登記を一緒に申請しなければならない。当日、B銀行の抵当権抹消書類が揃ってませんではすまされないのだ。
従って、必ず、事前にB銀行に書類の確認をする。可能な限り、自分の目で。
そこで数日前、B銀行に抹消書類を事前に見せて欲しい旨、電話する。
「今まで、事前に司法書士に見せたことありません」と何故か冷ややかな回答。
「いえいえ、見せてもらえなかったことありません」と私。
実際ないし、同行の他の支店でもない。
「すみません、当日、間違いなく登記するために確認する義務があるんです」と食い下がる。
結果、渋々、今日のアポとなり、事前確認完了。
確かに、他行に借り換えられるのはいい気分ではないだろう。でも、逆の立場になることだって多いはずだ。そのときは、ちゃんと間違いなく登記してもらえるように、事前にちゃんと確認しといてよって思うはずです。
しかも、Aさんは大事なお客さんだったはずです。今回は残念でも、いい印象を残しておいた方が絶対いい。
別れると決まった以上は、キレイに別れましょう。
冒頭、不適切な発言がありました。
謹んでお詫びいたします。
そうなら、43歳まで独身でいませんし。
もう1つ。
司法書士はできるだけみんなに好かれたい。八方みんなに。
特に、不動産屋さん、ハウスメーカーさん、そして銀行さんに。
出来れば銀行さんには嫌われたくないんだよなって。
電話で担当者さんに強めに言っちゃったなって思いながら、本日伺うと、上司の方が出て来られてご丁寧に謝って下さいました。
恐縮。
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