本日午後から、ちょっと遠方の会社さんで、事業譲渡の立会。
全株主と譲り受ける会社さんとの間の株式譲渡契約。
当事務所は、その際に、役員を一新する登記と業務内容の変化に伴う目的変更登記を担う。
譲渡す側からすると、やはりどこか寂しさを伴うものだな、という感想。
ただ、全株式を譲渡すことができるというのもある意味幸運である。
当事務所が別件で係っている会社さんは、近い将来やはりM&Aを考えているにもかかわらず、わずかだけど株式を持っている株主さんが意外と多く、しかも株券まで発行している。
今回のように、同日、全株主から譲受人に譲渡することは不可能である。
中には、株券を紛失しているという方もいる。
M&Aというと、かつてのハゲタカを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、経営者さんがその事業からリタイアし、従業員さん等それに係る人の今後を護れるチャンスでもある。
いい相手が現れた際、素早く、行動に移せる準備が必要になってきます。
譲受人が安心して経営をしていくためには、全株式を取得したいでしょうから、株式が分散している状態というのは、決して望ましいことではありません。
よほど魅力的な事業でしたら、譲受が可能な状態になるまで、相手企業も待っていてくれるかもしれません。
そうでないなら、別の会社さんと話を始めてしまうかもしれませんよ。
自社で株式を買い取ることができるようになっているのか?等含め一度定款を見直してみてはいかがでしょうか?
株主の状態を把握してみてはいかがでしょうか?
意外と簡単にチャンスは離れていくかもしれませんよ。
従業員の今後を護るのは社長さんの努めです。
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