月末なので、決済性のある登記が、金沢で3件、東京で3件。ほぼ軟禁状態でそれをコツコツと落ち着いて申請してくれる敏腕司法書士くん。
休んでるはずなのに、デスクのパソコンが動いている超常現象(チームビューワー)を起こしている敏腕パートナー司法書士。
うちはこの2人に支えられている。
で、所長の私は?というと、午前は、今月半ばの決済のために本人確認へ。金沢でも郊外、比較的山あいのお宅へ。
迎えて下さったのは、60代の上品な淑女。
リバースモーゲージを使って、駅近のマンションを購入。
リバースモーゲージとは、自宅を担保に、そこに住み続けながら銀行から融資を受けられる制度。シニア向けの商品。自身が死亡すると、売却して、その代金でローンを一括返済する。
名刺を渡し、挨拶すると、
名刺に目線を落として、嬉しそうに、「カルペ・ディエムって”今を生きる”っていう意味なんですよね?」と。
こちらも嬉しくなって、「はい、25年ほど前にあった映画の台詞から取りました」と。
カルペ・ディエムの金氏がお邪魔するということで、カルペ・ディエムってどういう意味なんだろう?と先に調べてくれたそうです。
「亡くなった主人が映画好きでしたから、きっと意気投合したと思います」と。
先に述べたように、ご自宅は金沢郊外の静かな山あい。
お二人のお子さんは既に独立していらっしゃる。
ご主人を亡くし、お一人で山あいで暮らすには、あまりに寂しく、不安だったそうです。
そんなときに丁度目にした駅近のマンション。リバースモーゲージという融資制度。
ここなら、賑やかで寂しさも紛れる。
近くには結婚された娘さんもいる。傘を差さずに金沢駅に行けて、東京に住む息子さんのところにもすぐだ。
ほぼ、即決だったそうです。
お子さん達も安心です。
奥様には、これからも人生が続いていく。
「いいマンションが見つかって本当に良かったです。”今を生きないと”ね」と。
「はい」
”今を生きる”というのは、当たり前の言葉です。生きるのは今しかありません。でも、今をという目的語を付けることで、何故か勇気が湧いてくる言葉になると思いません?
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