LINEは恋愛の仕方を変えた。たぶん。
スマホの画面をひっきりなしにみて、あのグリーンのアイコンに赤丸がつかないかと一喜一憂する人も多いんじゃないかな?
既読にならないと、一喜一憂する人も。
そしてLINEは仕事の仕方も変えた。うちでもスタッフによるグループLINEを作って、ダイレクトに情報共有している。
本日、17時7分、日本政策金融公庫の抵当権設定登記が完了した。法務局の終了時間は17時15分である。
この案件、とある会社さんが、うちのホームページをご覧になって先週6月20日水曜日の午後にいらっしゃった。
直ぐに登記申請して欲しい、と。
聴くと、日本政策金融公庫は登記が完了して3営業日で融資が実行されるとのこと。今月中、つまり6月29日までに実行してもらわないと困るというもの。
ということは、6月26日がタイムリミットか。
持ってきて下さった書類を見ると、何故か日本政策金融公庫の委任状がない。
面談中、その場で、公庫に電話。事情を説明して速達で直接当事務所に郵送するよう依頼。お隣富山県から。
うちの敏腕司法書士くんが登記の申請準備に取り掛かる。その日のうちに、委任状が届けば、ワンクリックしてオンライン申請できるところまで準備。
翌、21日、お昼あたりからそわそわ。結局、速達が届いたのは、16時頃。
敏腕司法書士くん、直ぐにクリック。添付書類を持って法務局に奔るパートナー司法書士。完了予定は25日、つまり本日。
翌22日に完了してもおかしくはないと思ったが、完了せず。
本日25日。登記の完了はメールで届く。15時を過ぎてもメールは届かず。
しれっと法務局に電話してみる。「今日完了予定みたいなんですが?」と。本日中には完了する予定です」という回答。「頑張って下さい」と電話を切る。
16時半、完了メールは届かず。居ても立っても居られなくなり、法務局へ。完了メールが届けば、直ぐにグループLINEにメッセージを!
法務局のベンチで16時55分まで待つ。グリーンのアイコンに赤丸がつくのを。
終われーと、あのテレビの向こうのサッカー選手にゴールを念じるようなものだ。
もう待てん!ということで、カウンターへ。
「今日完了予定なんですが、まだですか?」と、笑顔で。
パソコンを操作して、状況を確認して、担当に伝えてくれる職員さん。「処理します」という確答を得る。「ありがとうございます」と大袈裟な笑顔で。
日本政策金融公庫が必要としているのは、完了後に発行される登記識別情報と、登記簿。登記簿取得は、登記が完了した後(あくまでも後)別のオンライン申請が必要。
事務所で、やはり申請までのワンクリックを待つパートナー司法書士。
赤丸点灯。完了メールが事務所に到達したらしい。17時7分。
登記簿請求しましたのメッセージ。
同時にカウンターの職員さんが、私の名前を呼んでくれる。
17時11分 全てを回収。
ほぼ同時に依頼者さんに完了したことを連絡する敏腕司法書士くん。
17時25分、当職が事務所に戻る。17時45分、依頼者さんが事務所に書類を取りに来る。
とても感謝される。たぶん、私も自慢げだったろう。
司法書士の登記業務というのはとても地味な仕事である。何をしているのか?一般の方には分かりづらい仕事である。
だからこそ、より喜びを感じるのだ。お客さんの期待に応えることに。
そしてチーム一丸となって実現できたことに、お客さんには分からないけど、よっしゃーという小さいガッツポーズを握るのである。
いい仕事したね。俺たち。
~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ不動産登記ブログ~