ここ1か月半ほど続いている遺言の打ち合わせ。1週間ぶりにご自宅訪問。
依頼者さんが心配しているのはネコ。
生まれて間もなくから飼っているネコ。
亡くなったご主人が胸ポケットに入れて自転車でスーパーに行ったネコ。
前回の相談についてはこちら
自分がいなくなったら飼って欲しいとお願いに行ってきたそうですが、そちらにもご事情があって、断られたそうで、
次に、普段からお世話になっている獣医さんにも相談に行かれたそうです。
紹介を受けた先は、当職も先日相談に行った動物愛護管理センター。
そんなことを2日ほどしたそうですが、不思議とその2日間ネコが家に戻ってこなかったそうです。心配で眠れなかったそうです。
よく死期が近づいたネコは飼主の前から居なくなるっていいますよね。
「先生、ネコって分かるんですよ」と。
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依頼者さんは、自分がそういう相談をしているから、そのことがネコにも伝わり、ネコはネコで、「○○さん心配しなくていいよ。僕は大丈夫だよ」と気を遣って出て行ったんじゃないか?って思ったそうです。
そのことを想像する度に、当職の前で泣かれていました。
2日後にはちゃんと帰ってきたネコに、最後まで一緒にいようねって心から謝ったら、それから普通に走り回っとるわ、と嬉しそうでした。
遺言としては、当事務所(法人)が2次的に遺言執行者となり、そのときが来たら先の動物愛護管理センターと相談していくことにしました。
その証に、ネコちゃんの写真の入ったキーホルダーを預かってきました。
将来、動物愛護管理センターの方と当職を含めたうちの司法書士たちがネコを保護しに行くことになるでしょうね。
幸い、うちのパートナー司法書士はネコを多頭飼いした経験があり、敏腕司法書士くんのご実家にもネコがいるそうです。
安心、安心。
ネコが依頼者さんに気を遣って2日間家出したのかはよく分かりませんが、ネコがどう思ったんだろう?と想像してしまう依頼者さんのお気持ちは分かる気がしますね。
なので、ちょっとのひっかき傷は覚悟しときます。
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