この日のため、この言葉のための民事信託

2019年5月15日

「おかげさまで、全てつつがなく。これが最後です」

 

本日最後の面談は、民事信託の受託者さん宅。内容は、受益者の変更登記。

 

昨年末、民事信託のご依頼を受けました。

 

依頼者さんは、すい臓癌を患い、既に余命宣告を受けた方。時期は、その余命宣告された日も過ぎていました。後は神様からもらった時間と、奥様とも明るくお話されてました。

 

遺される家族のために出来ることはないか?

 

そのニーズにぴたりと合うスキームが民事信託。

 

所有権は信頼している息子さんに。自宅に住む権利(受益権)を奥様、そして心配している家族に、と移していくスキーム。

 

この受益権は、依頼者さんがご存命な間は依頼者さんが有しており、亡くなると奥様に移るという契約にしてあった。

 

今回、四十九日も終わり、他の相続手続きも終わり、この受益者の変更が最後だそうです。

 

「おかげさまで、全てつつがなく。これが最後です」と受託者の息子さんの言葉。

 

この日のために、この言葉のために、

 

お父様はご依頼下さったのだなあ、と思いました。

 

見せて下さった、四十九日の、家族が笑った写真が印象的でした。

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ民事信託ブログ~

Contact Us

ページトップへ