「認印 特急 8分 珍名すぐ彫れます」

2019年5月16日

本日10時から、当事務所で不動産売買の決済立会。

 

9時頃、買主さんから、続いて仲介の不動産屋さんから連絡。

 

買主さんが印鑑を忘れた、と。本国に。本国は台湾。

 

買主さんは売主さんと違って、委任状に押印する印鑑は認印でよい。実印である必要はない。

 

事務所に来る途中で、認印買って来るといいですよ。

 

とは言えない。台湾の方だから。印鑑文化はあるものの、日本にもよくある苗字という訳ではない。

 

時間は1時間ほどある。

 

じゃあ、こちらで準備しますよ、ということで、最寄りのハンコ屋さんへ。

 

「至急、認印を作って欲しいのですが」

 

「分かりました、では土曜日に取りに来てください」

 

「今、欲しいんです」

 

「生憎、技術を持った者が今いませんので」

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

思い当たるお店が別にあったので、そちらに。

 

「認印 特急 8分 珍名すぐ彫れます」の文字が飛び込んでくる。

 

「至急、認印作って欲しいんですが」

 

苗字を伝えると、黙って機械のある方へ。

 

ウイーーン ウイーーンと小さな音が暫くなり続け、

 

「はい」と。

 

8分経ってない、たぶん5分ほど。

 

「250円です」

 

「安っ! 」

 

「こんなに早くやってもらったのに。助かりました、ありがとうございます。」と店を後に。

 

無口だったけど、気持ちのいいお仕事でした。(これからは必ずこちらを利用するからね)

 

9時40分には事務所に戻り、10時、不動産売買決済立会スタート。

 

みんなに喜んでもらえてよかった、よかった。

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ不動産売買ブログ~

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