司法書士の納骨

2020年3月10日

朝起きると、どのスーツを着ようか?と考える。

 

今日は、迷うことなく、黒目のスーツを選択。ネクタイも黒目。靴も黒。

 

司法書士業務の中でお世話になっている方からのお願い。

 

親戚が納骨したいので、墓前でお経をあげて欲しい。と。

 

事務所での朝のミーティングを済ませると、待ち合わせ場所の墓地へ。

 

そこにいたのは、若くしてお母さまを亡くされた女性とそのご主人。

 

挨拶を済ませ、黒目のスーツの上から布袍を着る。

 

どうやって納骨をするのか分からないということで、代りに。

 

墓前の一部をずらすと、お骨を入れる場所が顔を出す。

 

既に、ご先祖のお骨が眠っている。

 

お守りのようにしたいということだろう。お母さまのお骨の一部を小さな小瓶に入れ、残りのお骨をお墓に納める。

 

ずらした石を元に戻し、花、ろうそく、線香を立てる。

 

改めて、墓前に立つ。

 

お経をあげて、納骨は無事終了。

 

ふだん、宗教であるとか、仏教であるとか、そういうものに無関心であるはずだが、やはりこういうときはちゃんと儀式を行いたい。

 

それはどちらかというと、遺された方のためにあるような気がします。

 

そうせずにはいられない。

 

何だか気持ちが悪い。みたいな。

 

それは美しいと思う。

 

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ相続ブログ~

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