朝起きると、どのスーツを着ようか?と考える。
今日は、迷うことなく、黒目のスーツを選択。ネクタイも黒目。靴も黒。
司法書士業務の中でお世話になっている方からのお願い。
親戚が納骨したいので、墓前でお経をあげて欲しい。と。
事務所での朝のミーティングを済ませると、待ち合わせ場所の墓地へ。
そこにいたのは、若くしてお母さまを亡くされた女性とそのご主人。
挨拶を済ませ、黒目のスーツの上から布袍を着る。
どうやって納骨をするのか分からないということで、代りに。
墓前の一部をずらすと、お骨を入れる場所が顔を出す。
既に、ご先祖のお骨が眠っている。
お守りのようにしたいということだろう。お母さまのお骨の一部を小さな小瓶に入れ、残りのお骨をお墓に納める。
ずらした石を元に戻し、花、ろうそく、線香を立てる。
改めて、墓前に立つ。
お経をあげて、納骨は無事終了。
ふだん、宗教であるとか、仏教であるとか、そういうものに無関心であるはずだが、やはりこういうときはちゃんと儀式を行いたい。
それはどちらかというと、遺された方のためにあるような気がします。
そうせずにはいられない。
何だか気持ちが悪い。みたいな。
それは美しいと思う。
~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ相続ブログ~