現在、300筆を超える物件の所有権移転登記(売買)の準備を進めている。
これだけあると、登記簿を確認するだけで一苦労。
で、
ん? ん? 農業会?
昭和20年代に農業会という法人が根抵当権を付けている。それが残っている。
売買を控えている以上、この根抵当権抹消するよな。
農業会について調べてみる。なるほど、今の農協の前身らしい。前身なら、合併かなんかで農協が承継してんだろう?と考えるが、どうも違うらしい。
ということで、法務局で農業会の商業登記簿を調べてみる。紙の閉鎖登記簿。
昭和25年に清算結了している。。。つまり、存在しない。
その足で、地方裁判所へ。推測はできている。
清算人選任申立である。
商業登記簿には当時の清算人が記載されているので、この清算人がご存命なのかを確認する。生存していないことを確認すると、地裁に清算人選任の申立である。
この裁判所で選任された清算人と共同で根抵当権抹消登記をする。
時間がかかるが仕方ない。
こういう忘れられていたような抵当権を休眠担保権っていう。ここんとこ、こういうい休眠担保の抹消がつづいてるな。
~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ抵当権抹消ブログ~