10代後半、20代前半、故郷を離れて東京や都会に出る人は今も多いですよね。出たい気持ちもよく分かります。
そのころ親もまだ若く心配するほどでもなく、うるさいくらいに思えるでしょうね。
しかし、そういう人も家族をもち親の有難みを知るころには、親も年をとってきて心配事が増えてくる。でも、仕事や家族のことを考えると故郷に戻るという選択も難しい。
人って変わるんですよね。
そんなジレンマを抱える人って本当に多いことでしょう。
昨日、金沢公証役場で信託契約が無事成立して、不動産登記も申請。
ご依頼頂いて1か月以内という短期間。
民事信託は基本的に時間がかかります。
まずは抱えている心配事の相談。
その解決に民事信託が効果的か?のチェック、提案。
提案を受けた相談者さんのご理解。委託者、受託者、受益者のご理解。
GOサインがでたら、信託契約書案の作成。
信託口口座を作成するのであれば銀行側のチェック。公証役場のチェック。
公証役場で信託契約の締結。
不動産があれば、登記申請。信託口口座の開設、金銭の移動。
当事者になられる方々のご理解が得られず頓挫、というのが結構多いですね。効果的であっても、難しくて分からない。思ったより面倒くさい。等々。
なので、細かいところよと大枠を説明して、ご理解を得る感じですね。
今回は、相談者(受託者)さんは東京在住。委託者(=当初受益者)は金沢在住のお母さま。金沢には簡単には戻れず、しかし遠く離れているお母さんのことが心配。できるだけ自宅には住んでいって欲しいけれど、一人暮らしが難しくなったら、自宅を売却し、その代金を施設入所の費用にあてたい。もし、お母さんが認知症になっては売却が難しくなる。
そんな心配でしたので、なるほど信託が効果的と判断。
東京にも事務所を有している弊所にシンパシーを感じて下さったそうでお問い合わせくださいました。
金沢に戻る時間があまりとれないので、急ぎやって欲しいとのこと。
そのニーズに応えて頑張らせて頂きましたよ。
~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ民事信託ブログ~