離婚に関する相談は平日がお薦め

2016年10月11日

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昨日は3連休の最終日。

 

休日と言っても、小一時間は事務所に来て、仕事とも言えないような雑務をこなすことも多い。

 

昨日もやっぱりそんな感じ。

 

午後1時半から1時間ほど事務所にいただろうか?

 

帰り際、玄関の前。女の子を連れたお母さんと目が合う。

 

「ちょっといいですか?」

 

相談を、という意味だとすぐに分かった。

 

特に、この後、用事があったわけではない。

 

気になるとすれば、ジーパンによれよれのシャツを着ているということと、無精ひげの顔ぐらいか?

 

事務所に招き入れ、ミーティングスペースに誘導する。

 

4人掛けの奥の席に女の子が座って、その隣にお母さん。その対面に私。

 

ふうっと一息ついて、「7月に夫と離婚しまして」と単刀直入に切り出される。

 

ちょっと緊張が走る。少なくとも私に。

 

女の子の方に目をやる。

 

意味を察したのか? 鞄の中をごそごそとして、スマホを取り出すお母さん。かわいらしいカバーで覆われたスマホである。

 

それをそっと渡すと、嬉しそうに手に取る女の子。

 

慣れたようにスマホを扱い、何かを真剣に見ている。

 

離婚した事情を説明するお母さん。

 

 

この後は、私がお母さんにしゃべったことを列挙しよう。

 

「離婚した後でも、養育費についての協議書を作成することは可能です」

 

「それには公正証書をお薦めします」

 

「元ご主人が、最近フリーランスからサラリーマンになったということであれば尚更です」

 

「もし養育費の支払いが滞るようなことがあれば、すぐに差し押さえることができます」

 

「取決めは、小学生の間はいくら、中学生の間はいくら、高校、大学・・・と細かく決めることもできます」

 

「入学時にいくら負担するか?というようなことも」

 

「一括という方法もあります」

 

「相手にも生活がありますから、実現可能性のある額、方法である必要があります」

 

「お互いお忙しいというような事情があれば、司法書士を使うというのも一つの手ですが」

 

「費用をかけたくないということであれば、直接、公証人役場で相談するというのも一つの手です」

 

ご自身で所有している不動産の名義について、少し触れて、30分ほどで終わったろうか?

 

離婚の相談というと、2時間くらい話を聴くというのは決して珍しくない。

 

今回は養育費ということに心配のポイントが集約していたこと、何より、隣に女の子が座っていたことが大きかったかな。

 

 

話が終わると、

 

スマホを娘から受け取り、「ありがとう」と一言。

 

女の子は、お母さんがなぜ自分に「ありがとう」と言ったのか?よく分からないような顔をした。

 

私が、「いい子にして、静かに座ってていてくれたからだよ」と言うと、

 

かわいらしく笑ってくれた。

 

お母さんはちょっとだけ付け加えた。

 

夫婦の生々しい会話を、娘の横でしなければならなかったことへの謝罪もあったそうだ。

 

 

意外と思うかもしれませんが、

 

司法書士は、あるいは、当事務所は、離婚の相談が多いんです。

 

ただ、

 

平日にご予約頂くことをお薦めします。

 

なぜか?

 

司法書士がちゃんとスーツを着て、髭を剃っていること。

 

パートナー司法書士が美味しいコーヒーを淹れてくれること。

 

私が即答できないことを、彼女がパソコンでさらりと調べてくれること。

 

男性の私には話すのに抵抗があれば、彼女に代ってもらえること。

 

 

とは言え、まずは誰かに話してみませんか?

 

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