石川県外での売買でも当日登記申請が可能

2017年2月18日

ひろしま

昨日は、終日、出張。広島へ。不動産売買の売主さんのお宅へ。

 

前日買主さんにお会いして、売買契約書・委任状に押印頂き、売買代金を預かる。

 

当日は、売主さんにお会いして、今回の売買の意思があるのか?の確認(本人確認)と、これら一式書類に押印頂き、この分厚い代金をお届けするのが当職の役目。

 

つまり、この身体とお金を無事売主さん宅へ届けることが大事。

 

朝8時過ぎの金沢発のサンダーバード。京都で新幹線のぞみに乗り換える。

 

日本の大動脈とも言える東海道新幹線に平日仕事で乗るというのは、なかなかな気分である。

 

司法書士というの仕事は実にローカルな仕事である。

 

出張と言えば、今回のような本人確認ということになろうが、決して多いものではない。

 

もちろん観光客や帰省する方々もいるが、ダークスーツを着たビジネスマンに混じって座るというのは、何だろう? 大きな経済の中に一時仲間入りさせてもらっているような。

 

うーん。悪くない。

 

12時過ぎに広島着。バスに乗り換え、停留所からちょっと迷って13時過ぎにお宅に着。

 

今回の不動産売買の決済で1つだけ不安材料が。

 

大金を私が運ばなければならない。

 

というものではない。そこはいい大人ですから、それほど緊張するものでもない。

 

今回の売主さんが御年100を超えている、という点。

 

司法書士なら、まずこう思うだろう? 大丈夫? 判断能力は?

 

ある意味とても失礼な話であるが。

 

実際、お会いすると、元気なおばあちゃんで、お家の中も杖はつくものの元気に歩いていらっしゃる。

 

契約書等も自筆で。

 

少し耳が遠いということで、大きな声でゆっくり語り掛ける必要はあったが。

 

うちの亡くなった祖父ちゃんも耳が遠かったので、大きな声でゆっくり話すのは、なんか嬉しい。懐かしい。

 

年齢など数字に過ぎない。

 

と、それらしいことが車内で読んだ小説に書いてあったっけ。

 

必要書類も全て無事揃い、代金も渡して第一ミッション完了。

 

「遠い金沢からよく来てくれた、大変だったでしょ?」と温かい広島弁でご家族みんなで労ってくださった。

 

帰り際、60代の息子さんが、「駅まで送ってあげようか?」と仰って下さったので、遠慮なくお言葉に甘えることに。

 

ゆっくりしていったらいい、広島城回ってやろうか?

 

有難かったですが、まだやることがあったので遠慮して。

 

やることがあったというのは、押印書類(登記原因証明情報)を写メし、その画像を金沢の事務所に送ること。

 

これが第2ミッション。

 

事務所では、パートナー司法書士が登記申請のために待機してくれている。

 

画像をPDF化して、それを添付してオンラインで金沢の法務局に申請。

 

20分ほどで、事務所から登記申請も完了したというLINEがくる。

 

 

 

画像を送った後、すぐに第3ミッション(今回最大ミッション)に取り掛かっていた。

 

広島と言えば、やはり、お好み焼きである。

 

駅にある「みっちゃん」というお店の行列に並んでいた。

 

15分ほど待ち、カウンターに通されたとき、先のLINEがきた。

 

これで安心して、食べることができる。

 

本当に安心して。

 

そして、嬉しくもあった。何故か?

 

まず、金沢からかなり離れた場所で、不動産売買の決済に立会い、終了後数十分の間に登記申請が完了しているのである。

 

こんなの1人事務所時代では考えられなかったことだ。

 

不動産の所有権って、登記を先にした方が勝つのです(対抗力)。故に、売買後数十分で登記ができるってスゴイことなんですよ。

 

これから東京事務所との連携においても、いい経験になった。

 

前日まで、当日私が売主さん宅に身体を運べばいいという状態まで、不動産屋さん、依頼者さんと段取りをしてくれて、当日もサラリと申請までやってのけるパートナー司法書士には感謝である。

 

依頼者さんのニーズに色々応えていける実感。

 

司法書士事務所としての幅というか厚みができてきたように思えて、とても嬉しかったのです。

 

というわけで、高揚感を持って帰路に。

 

お土産も買って。

 

広島の土産と言えば、もみじ饅頭。

 

ではなく、川通り餅。

 

 

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