昨夜、20歳になったばかりの女性に、亡くなったお父様の相続のことで、そもそも相続について、そして今後の流れについて説明させて頂きました。
さらに言えば、何で、司法書士なの?から。
先日、同年代とも言える高校生たちの前で、「今日、司法書士って初めて聴いた人?」と手を挙げてもらったら、予想通り、ほぼ全員でしたから。
そして、亡くなったお父様というのが実のお父様で、今回の相続まで、その存在すら知らなかったという事情を抱えていました。
今のお父様に大切に育ててもらったわけですから、実のお父様という言い方が正しいのか?分からなった私は、その旨前置きして、お父様を名前で呼んで説明することに。
今回、他に未成年の相続人がいたりして、特別代理人のことも説明しなければならなかったのですが、一所懸命理解してくれようとしてくれました。
お母様から事前にある程度のお話をして頂いていたので、冷静に受け止めてくれました。
気持ちの整理もついている、とのことです。
相続は手続き的な側面も強いですが、根底はとてもナイーブです。
関わる人のお気持ちに十分配慮する必要がありますね。
続いて、本日朝一は、別件の相続のために依頼者さん宅へ。
こちらは、亡くなったご主人から他県にある不動産について聞かされていなかったために、相続の段階でとても驚いたというもの。
息子さんが一所懸命書類を作成し、集めてくれたので、漸く申請に漕ぎ着ける。
ご自宅まで印鑑を貰いに来た私に、
「本当はこちらから伺わないところ、ありがとうございます。これで主人も安心すると思います」
と、とても温かく労って頂きました。
相続では、相続人を驚かせてしまう事態というのは、ままあることです。
終活という言葉がもてはやされている昨今ですが、1番の終活は、家族でコミュニケーションをとって、財産の存在はもちろん、自分のお気持ちを家族で共有しておくことが大切ですよ。
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