もし起業するんだったら、ちゃんと稼いでね、堂々と

2019年8月28日

本日、最後のお客様は、28歳男性。

 

事業の法人なり(株式会社設立)。

 

押印が済むと、「会社になるのに3年かかりました、笑」

 

出会いは、もっと前。大学を卒業したばかりの頃で、夢を熱く語ってくれていました。そんな中、もしかしたら冷や水をかけちゃったかもしれない、そんな面談でした。

 

「もし起業するんだったら、ちゃんと稼いでね、堂々と」

 

当時、社長だけはきらきらした夢を語り、それに関わるスタッフからエネルギーを搾取するようなトラブルの訴訟を抱えていた私は、経営者は夢だけじゃなくて、ちゃんとそれを現実にして、係わる人たちを幸せにする責任があるだろうと思っていた。

 

ので、そんなことを彼に語っちゃったんですね。偉そうに。

 

でみ、今でも思っています。起業する以上、堂々とちゃんと稼ぐ責任があると。

 

「あの時、あまりお金儲けは考えていませんでした。でも、友達と起業した以上は、その友達を安心させてやりたい。だから、ちゃんと稼ごうと思いました。起業して会社化するのに3年かかりましたけど」

 

「僕は、法人成りするのに5年かかったけどね」(苦笑)

 

「先生に登記してもらえるようになって嬉しいです」と。

 

(ありがとう、僕も、嬉しいよ)

 

 

 

そう言えば、昨日、不動産売買の立会があったんですね。

 

買主さんは、とある町工場の社長さん。

 

決済場所は、社長さんのご自宅。それは立派なご自宅。

 

手は、機械油がしみ込んで、黒くなっている。特別の洗剤を使っても完全に落ちないそうです。

 

「わしも、先生みたいに綺麗な仕事がしたかったわ」と。笑いながら。

 

物理的に汚れないという意味ですが、たぶん、ご自身の仕事に間違いなく誇りを持っていらっしゃいます。

 

そして、とっても稼いでいらっしゃることも、ひょんな会話からも知っています。

 

「金を儲けることはできてもな、たまに、思うんや。俺の人生って何やったやろう? 休みもせんと」と。

 

でも、嬉しそうでした。

 

 

社長はちゃんと稼いで、周りを幸せにして、そしてやっぱり自分も幸せにして欲しいものです。

 

 

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