また、泣かせてしまった。
ちょっと狙ってるところもあるような。悪いやつである。
相談の中で、女性が泣かれるのは、やはり離婚。そして債務整理(借金問題)である。
今回は後者。
借金問題は、もしかしたら身近な人にほど相談しにくい問題である。
一人思い悩み、一人ネットを検索する日々。
しかし、プロではありませんから、出てくる答えが、自分にとって正解かがわからない。
我慢できなくなって、ネットの検索の延長線上で、東京の弁護士事務所に相談・依頼してしまうということもあるのではなかろうか?
それが一概に悪いとは言わない。
身近な人に相談しにくい、近所の弁護士事務所・司法書士事務所に相談しに行くのは人目が等の抵抗があるのも理解できる。
でも、せめて実際に面談を受けた上で、依頼しましょう。
でないと、泣けないじゃないですか。
泣くことが目的ではありませんが、泣くことで間違いなくスッキリします。
話せたことでスッキリします。
今回のご相談は、個人としてはかなり高額です。
生活費を補うために始まった借金。
20年近く、ご主人に詳しい借金のことは内緒にしてきました。
数年前、弁護士の無料相談会で相談しましたが、ご主人に内緒で手続きをとることは無理であると告げられ、どうしても勇気が出せず、さらに借金は膨らみました。
今回、再度勇気を振り絞って、うちに来てくださいました。
それが、先週の金曜日。
借金の額からすれば、自己破産がまず思い浮かびます。
しかし、ご自宅がご自身名義(一部)。住宅ローンあり。
これでは、ご自宅を手放さないといけません。
それが無理であれば、個人再生(民事再生)である。
この方法であれば、住宅ローンを除く借金を5分の1まで圧縮できる(下限100万円)。返済はゼロにはできないが、ご自宅を守ることができる。
しかし、この方法もご主人に内緒ということはできない。
金曜日の面談時に、勇気を出してご主人に打ち明けることを勧める。
週末にご主人に話してみる、と。
ご主人はきっと驚かれるであろう。
その額だけを聴けば、不安になって怒り出すかもしれない。
しかし、その借金が生活費を補うために膨れ上がったこと、個人再生の手続きをとれば、月々の返済額がかなり圧縮され、ご自宅を守ることもできること。
これらをご理解頂ければ、漠然とした不安ではなく、見通しを持って前を向ける。
そして、本日。
どうでしたか?
主人に話せました。と。
そして、お前が、悩み一人で調べて、相談に行って出した答えであれば、協力すると言ってくれたそうです。
そりゃあ、泣きますよ。
”Carpe Diem”(カルペ・ディエム) ラテン語で今を生きるの意。
重い荷物をここで下ろして、今を生きるのです。
だから、司法書士法人カルペ・ディエムにはベンチがあるのです。
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皆さん、帰る頃には上を向いていますから、気づかないかもしれませんが、
上向き地蔵も見守っております。
ねっ。