見守り契約期間中

2023年7月25日

今日もそろそろ帰ろうかな?と思った18時半。

 

スマホの着信。

 

画面には弊所と任意後見契約を結んでいる方のお名前。

 

電話に出ると、「今日まで旅行に行ってて、ホテルに家の鍵を忘れてしまって。今の家の前にいるんだけど、鍵屋さんを紹介してもらえないかと」と申し訳なさそうな声。

 

電話を切って、ご自宅最寄りの鍵屋さんを検索。

 

すぐに問い合わせると、40分で行けるとのこと。ただし、本人さんの運転免許証等の顔写真付きの身分証明書が必要と。

 

本人さんに連絡すると、運転免許証は家の中で、顔写真付きの身分証明書は手元にないとのこと。

 

鍵屋さんに連絡すると、私の身分証明書でもいいと。

 

弊所から本人さんのお家まで車で30分ほど。

 

子どもにご飯食べさせたいけど、と思いつつも、当然困ってらっしゃるので、私も行きますと。

 

家の前には、ほぼ同時に着いた鍵屋さん。私の運転免許証を見せて早速取り掛かってもらう。本人さんは不安そう。

 

そこはプロ。

 

開けやすそうそうな窓をチョイスして、工具を差し込んでいく。

 

ものの5分で開錠。

 

安堵した本人さんからお土産をもらって帰路。

 

いい仕事したな、と満足。何もしてないけど、したのは鍵屋さんだけど。

 

任意後見契約とは、判断能力が十分あるうちに、将来自身が判断能力が低下したときに後見人になってもらう人を選んでおく契約。

 

通常、判断能力の低下を見定めるために、それ以前に見守り契約を結んでおいて、定期的に連絡を取り合います。

 

本人さんとは、この見守り期間中。

 

契約するときも、「先生、私ね、安心を買うのよ。旅行が楽しみだから、もしものときに助けてもらいたくって」と。

 

司法書士の仕事もいろいろありますね。

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ任意後見契約ブログ~

 

 

株式の相続手続き

2023年7月14日

相続登記が来年から義務化されます。

 

意外と一般の方にも浸透しているようで、「登記しないと罰金(正確には過料)なんでしょ?」という言葉を聞きます。

 

どうしようかな?と考える人はしておこうという方向に振れているような気がします。

 

相続は、不動産だけじゃありません。

 

となると、ずっと気になっていたアレも、というケースも出てきます。

 

今日手続きをとってきたのが、株式の名義変更。

 

被相続人は祖母。亡くなったのは、40年ほど前。定期的に書類が届くので、おばあちゃんが株を持っていたことは知っていた。この機会に、証券会社に連絡をとって、相続手続書類を取り寄せたまではよかった。

 

あっ、これ無理やわ。

 

ということで、当職へのご依頼となりました。これが8カ月ほど前。

 

まずは、戸籍調査。相続人は15名ほど。かなり高齢の方。海外在住の方。疎遠な方。色々。

 

相続人が確定しますと、皆さんお手紙、遺産分割協議書を送付。

 

すぐに押印・返送くださる方もいれば、そうでない方色々。

 

そりゃそうです。普通、驚かれます。

 

1番最初に返送下さった方と最後に返送下さった方の間で5か月ほどのタイムラグができました。

 

ここで重要になってくるのが、遺産分割協議書に付ける印鑑証明書の期限です。

 

相続登記には期限はないのですが、銀行や証券会社が求める印鑑証明書の期限は通常6カ月です。

 

全部揃うのに6か月を超えると、最初に送って下さった相続人の印鑑証明書の期限が切れてしまう訳です。

 

今回も何とかこの6か月のしばりをクリアして、本日、手続き完了。

 

と言っても、手続き代行窓口になっている信託銀行さんで3時間は要しましたけど。お婆ちゃんの代の相続となると、提出する戸籍等もかなりのボリュームでうからね。仕方ありません。

 

とはいえ、ホッとしました。

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ相続ブログ~

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