司法書士と僧侶っぽいな

2021年11月29日

私は金沢市で司法書士をやりながら中能登町の浄土真宗本願寺派の寺の副住職もしているんですが、

 

今の時期は、浄土真宗で1番大事にしている仏事「報恩講」の時期でもあります。

 

お寺でも行われますし、門徒さんのお宅にも訪問させてもらってとり行われます。

 

昨日のこと。

 

やはり、中能登町の門徒さん宅を訪れ、

 

いつものように「正信偈」を一緒にあげ、お茶を頂きながら雑談を始めると

 

「なんも分からんから教えて欲しいんやけど”南無阿弥陀仏”ってどういう意味ですか?」と。

 

私たち日本人は漢字に馴染んでいるので、知らなくても漢字を見れば何となく意味は分かるものです。なんとなく。

 

じゃあ、南無阿弥陀仏と見ると分かるかというと分からないんです。

 

なんでかと言うと、漢字自体に意味があるわけではなく、もともとインドの言葉の音に漢字をあてただけですから。

 

暴走族の「夜露死苦」よろしくと同じです。同じと言っていいのか?

 

南無は帰依するくらいの意味。お任せするという意味です。

 

阿弥陀仏は阿弥陀如来という仏様です。

 

つまり、阿弥陀様にお任せします、ということ。任せよと仰って下さっている阿弥陀様にありがとうございます。という感謝の気持ちを言葉にしたものですかね。

 

お任せしますというのは、極楽浄土に還ること、成仏すること、言葉の通り仏に成ることををお任せします。ということ。

 

報恩講の恩もこのこと。

 

私は、ああ俺って一人で生きてるんじゃないんだなあ、ありがたいなあ、って謙虚になる気持ちくらいだと思ってるんですが。

 

そんな話をしまして、

 

「また話は全然変わるんやけど、あそこに工場が建ってたとこあるでしょう。その土地を買いたいって人が現れて、不動産屋が来たんやけど、売主にも手数料かかるもんなん?税金も?」と。

 

不動産屋の報酬規定と譲渡所得税について一般論を話す。

 

ああ、

 

司法書士と僧侶っぽいなあ

 

と、なんとなく、そんな感じ。

 

そういえば、先週、「なかのと相続相談室」について他県の新聞社さんから取材を受けまして、地方における相続についてしゃべらせて頂きました。

 

自分と中能登というふるさとの関わり方がまさにこういうことだなってしゃぺった気がします。

 

その内容はまたのブログに書きましょう。

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ副住職ブログ~

働くとは傍(はた)を楽(らく)にすること

2021年7月12日

働く(はたらく)とは「傍(はた)を楽(らく)にする」からきていると、最近読んだ本に書いてありました。

 

つまり、働くとは、自分以外の第三者を楽にすることです。

 

何てステキな視点でしょう? 勇気の湧いてくる味わいでしょう?

 

きっと楽にするという意味には物理的なものにとどまらず、精神的なもの、気持ちまで含まれているでしょう。

 

はたらくとは、傍を楽にすること。

 

会社が生み出す商品やサービスがお客さんや取引先や社会を楽にすると思えれば、なんだかやる気が湧いてきます。

 

自分の毎日の、瞬間瞬間の、何でもないとも思える作業が、同僚やお客さんを楽にすると思えば、やり方に工夫が生まれますね。

 

私がいる司法書士事務所はどうでしょう?

 

司法書士と言えば、登記業務。お客さんに代わって登記をする代理業。

 

まず求められるのは、決められた日に間違いない登記を申請をし間違いなく完了させること。

 

お客さんを楽にするって何だろう?

 

二度手間にならないように間違いない書類を作る? なるべくなら押印時間は短く? 説明は分かりやすく?

 

同僚を楽にするって何だろう?

 

見易いチェックしやすい書類を作る? 早くチェエクして安心させる? タイミングよく報告する?相談する?

 

司法書士は日々よく法律相談にものります。

 

相談者さんを楽にするって何だろう?

 

そう考えれば、言葉遣いや仕草も変わってくることでしょう。それらで傷つけることもできれば少しは楽にしてあげることもできる。

 

 

改めて見ると、私は同僚に何て楽させてもらっているんだろうと思えてきます。

 

郵便だしておいてとお願いする。

 

そこには封筒と切手が常備されていて。よく出すところには宛名のシールが作られていて。綺麗な文字で封書が作られ、重さによって切手が貼られ、必要によっては速達の文字が施される。

 

楽させてもらってるなって思えば、やっぱり楽させてあげたくなるものです。

 

でも1つ気を付けていることがあります。

 

スタッフにはお客さんを楽させてあげることを考えるようにと伝えています。

 

しかし、何もお客さんの奴隷になれとは言っていないとも伝えています。

 

つまり、自己犠牲が過ぎてはいけないと思っています。

 

自己犠牲は継続的なビジネスの障りになりますからね。

 

よって、

 

はたらくとは、傍を楽にすること。でも、自己犠牲が過ぎちゃいけない。

 

サザエさんを見たあとでも、明日、会社行くのも悪くないって思えてきませんか?思えないか。

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐはたらくブログ~

 

 

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