諸行無常と”今を生きる”(カルペ・ディエム)

2020年1月28日

私の実家は、浄土真宗本願寺派の小さな寺なんですが、

 

昨年末からホームページを作成しようと思い立ち、準備に取り掛かったんです。

 

レイアウトなどは業者がきれいに整えてくれるんですが、中身は当然こちらで考えるわけでして。最初は結構軽い気持ちだったんですが、

 

やはり、内容が内容だけに、軽々しく文章にしていいものか?と思い始め、再度勉強をし直しているところです。

 

浄土真宗も仏教である以上、根本原理に「諸行無常」があります。

 

諸行とは一切の現象を指し、一切の現象は常に変化し、瞬時といえどもとどまることはないという意味です。

 

この無常観から、人生は一度きりで後戻りできないことを自覚して、この一瞬一瞬に最善を尽くし、今日という一日を精一杯生きることに行きつく訳です。

 

仏教はどこか暗いイメージがあると思いますが、実は、今を生きる人に向けられた積極的な教えといえると思います。

 

おやっ!?

 

今を生きろ??

 

我が司法書士法人名はカルペ・ディエム。ラテン語で”Carpe・Diem”

 

そう、”今を生きろ”の意味。

 

そもそも、事務所名にカルペ・ディエムを選んだのは、私が高校時代に見たハリウッド映画「いまを生きる」(邦題)から。

 

「生きる」と「今を生きる」は本当は同じはずなのに、「今を」をつけることで「生きる」に力強い、キラキラした輝きが感じられる。

 

映画ももちろん素晴らしかったが、この邦題がずっと頭にあって、約25年後にうちの事務所名となる。

 

潜在的にリンクしてたことが、なんか面白い。

 

私が、司法書士だろうが僧侶であろうがどの立場であっても、発する言葉は、「今を生きよう」と積極的なものでありたい。

 

 

“Carpe Diem” という名のシードル。

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ今を生きるブログ~

遺品整理と仏壇じまい

2019年7月31日

2週間ほど前だったでしょうか?

 

お付き合いのある遺品整理の会社さんから電話があって、「魂抜きをお願いできないでしょうか?」と。

 

遺品整理をするにあたって、仏壇じまいをするのにお経をあげて欲しいといううもの。

 

日にちを確認すると、31日つまり今日。

 

基本月末は登記が忙しいので、それらが終わるであろう16時ならと返事。

 

で、本日16時に遺品整理の現場であるお宅へ。

 

金沢は35℃の猛暑。

 

現場には、遺品整理の従業員さんたちが汗だくで作業を進めている。

 

社長さんから、依頼者さんをご紹介され、仏壇の前に通される。

 

既にエアコンは取り外されているのか、汗が噴き出る。

 

が、後ろからフルパワーの扇風機を私の背に当ててくれていた。つまり、依頼者さんはエアコンもなく、扇風機の風も当たらないところで、読経が終わるまでお付き合い下さいました。

 

私が、この仕事を引き受けるのは、何とも言えない気持ちになるから。

 

相続を扱う司法書士にとって、遺品整理の会社さんは比較的近い存在である。

 

遺品整理に仏壇じまいは付き物(ちょっと言い過ぎ)。

 

仏壇をただの箱と考えないお気持ちが、いいなって思うし、

 

司法書士だけど、僧侶でもある私を必要とされている感を味わえる。

 

必要とされている感は、仕事に欠かせない。

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ仏壇じまいブログ~

 

 

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