司法書士の相続登記に限定されない遺産承継業務

2016年11月1日

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今朝は相続のご相談からスタートである。

 

司法書士で”相続”というと、相続登記を思い浮かべる方も多いのではないだろうか?

 

つまり、相続財産の中に不動産がある場合にのみ受任する。

 

逆に言うと、相続財産に不動産がないような場合には、遺産分割協議書を作成してはならないんだ、という認識の方もいた。いる。

 

しかし、

 

そんなことはないですよ。

 

遺産承継業務として、当然、遺産分割協議書の作成を引き受けております。勿論、合法ですから堂々と。

 

 

今回のご相談は、かなり高齢で亡くなったお母様の相続。

 

相談も終わりかけ、こんなことをつぶやく。

 

あのときお母さんに成年後見人を付けていればよかったんですよね? と。

 

成年後見人は認知症等で判断能力が低下した方に代って財産を管理する法定代理人です。

 

お母さんの財産を守ってやれなかったという忸怩たる思いがよぎるということ。

 

詳しくは書けません。

 

取り返すべきか?

 

既に弁護士さんにも相談に行っている。

 

裁判をすれば勝てるだろう。

 

が、勝てるという意味は2つある。勝訴判決を取れるということ。つまり幾ら支払えと裁判官に言ってもらえるということ。これでは意味がない。実際に回収できるかは別問題。

 

結論を言えば、勝訴判決は取れるだろうけど、回収は難しい。

 

それでもやるか?伝家の宝刀を抜く?

 

予想されるのは泥沼、続く強いストレス。

 

弁護士さんにもその辺のことを言われ、諭され、当事務所へ。

 

相続人の間で言いたいことはあるが、そこはグッとこらえ、遺産分割協議に臨もうとしている。

 

遺産分割協議で大事なことは想像力である。あるいは共感力である。

 

何で相手はそこまで権利を主張するのだろうか?

 

何でそこまでお金が必要なのか?だったのか?

 

その想像は外れているかもしれない。

 

しかし、その姿勢つまり譲ろうという姿勢が、遺産分割協議に臨む大切な姿勢である。

 

司法書士は弁護士さんと違って、相続人の一方の代理人となって有利に交渉を進めるということができません。

 

この許されていないという制限こそ、遺産分割協議の場では強みになることもある。

 

つまり可及的に中立的な立場でいることが、遺産分割協議の決着に資するという面もあるのだ。

 

いい相談だったと思います。

 

 

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相続した空き家を売却した際の譲渡所得税と特別控除

2016年10月29日

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経営者が読む新聞って何ですか?

 

日本経済新聞。

 

って思ってました。安直でしょうか?

 

で、5年半前事務所を開業したとき、日経を取り出しました。安直でしょうか?

 

が、大企業、グローバルな記事が多く、ローカルニュースは1ページのみ。

 

司法書士業務は地域密着型・ローカルな面が強い。

 

で、地方新聞社関連のお仕事を頂くようになったのを機に、地方紙に変更。

 

それはそれで、ローカルのボリュームが多すぎるかなって思ってました。

 

という訳で、最近、日経も復活して2紙に。

 

 

今週の日経にこんな内容の記事が載ってました。

 

相続した空き家を売却した際の譲渡所得から3000万円まで特別控除するというもの。

 

「空き家の発生を抑制するための特例措置」です。

 

譲渡所得というのは、儲けのこと。つまり、売却したときの値段から取得したとき値段を引いた額。

 

取得したときの値段なんて分からないよってことあると思うんです。相続したものなら、亡くなった方が取得したときの値段ですから。その場合、売却した値段の5%が取得したときの値段とみなされちゃうんですね。

 

つまり、95%が儲け、譲渡所得ってなっちゃうんです。こんな場合でも3000万円で売れたようなケースでは譲渡所得税はかからないってことです。

 

いいよね。

 

ただ、かなり要件は厳しいです。

 

詳しくはこちら(国土交通省)

 

ここで注目したいのは、この3000万円の特別控除が相続人1人につきというところです。

 

つまり、該当する空き家を相続人が2人で相続したら、6000万円、3人なら9000万円まで控除されるということ。

 

僕らは、相談者さんにアドバイスする際には、

 

不動産はできるだけ共有で相続しない方がいいですよ。あとあと面倒です。何て言ったりすることが多いんですが。

 

高額な空き家を相続して売却を予定している場合には、この要件が合致するか?かなり慎重な配慮が必要になってきますね。

 

もう一度言いますね。

 

要件はかなり厳しいです。

 

空き家対策ならもう少し緩やかにならないかな?って思うんですが。

 

 

 

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