昨日、依頼者さんからの電話。東京在住。物件は石川県。
明日(つまり今日)、事務所に必要書類を持って行くので、今日中に申請して欲しい(ニュアンス的には絶対)。
ご来所は14時30分。
外回りやお昼休憩を終えた司法書士3人がその時間に集合。
押印対応は所長の私。持ってきて下さった書類を確認。必要な戸籍の附票が足りないことが判明。対応可能なので、押印の上、依頼者さんは事務所を後に。
2人の司法書士に申請・チェックを任せて、私は隣市の市役所へ附票を取りに走る。
往復1時間強。
その間、二人は互いにチェックし合ってオンラインで申請完了。16時。
事務所に戻ると、パートナー司法書士は既にお子さんのお迎えに。
残った敏腕君が添付書類の整理をしてくれていた。取ってきた附票を加えて、再び、法務局に向かう私。16時30分。
限られた時間の中、良いパフォーマンスが出来ている。
金沢で最強の司法書士チームだと思う(個人的見解)。
依頼者さんのご希望実現のため、いい役割分担である。
さてさて、今回の登記。
最初の電話はうちのホームページをご覧になって。
夫婦が共有で持っているご自宅を単独名義にしたいというもの。
単純に考えれば、贈与を原因とする持分移転。
これだと、贈与税を考えないといけない。かなりの額になりそう。20年以上の夫婦なら大丈夫か?
実は、住宅ローンが残っている。夫婦連帯債務。
この機会に単独債務にできないか?という相談もあった。
債務を一人に引き受けさせることは可能だが、債権者である金融機関の承諾が得られないと効果はない。
その承諾が得られ、全ての用意ができたのが昨日という訳。
そして、この債務引受こそ、今回の手続きのミソ。
夫婦の一方が他方にご自宅の持分を移転する際に、債務も引き受けてもらう。
債務を引き受けてもらうというのは、引き渡した方には単純にメリットであり、実質贈与である。
簡単に言うと、950万円の債務を引き受けてもらう代わりに(+)、1000万円の持分を移転する(-)と考えれば、50万円を贈与(-)したのと同じ。
50万円の贈与なら贈与税もかからないって話。
こういうのを負担付き贈与って言います。
借金の返済という負担付きの贈与と考えてくれればよい。
司法書士は税金のプロではないから、税金についてアドバイスできない立場なんですが、最低限の知識を持っていないとね。
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