医師に学ぶ司法書士の説明責任

2016年11月30日

法律相談・困りごと相談(石川県金沢市の司法書士法人カルペ・ディエム)

本日は、2時間ほど事務所をパートナー司法書士に任せて、病院へ。(ありがとう)

 

近日、家族がとある手術を受けるので、担当医から説明を受けるため。

 

真剣に聴きながら、どこか、冷静に眺めているような変な感覚。

 

 

なぜか?

 

お医者さんの説明の仕方に興味があったのだ。

 

僕らも”先生”と呼ばれることがあるが、これがあだ名であることは数日前のブログでも書いた。こちらは、本気で呼ばれている敬称。

 

使う医学用語は、僕らが使う法律用語以上に難しい(だろう)。

 

聴く側が不安の中にいる、というのも共通している。命に係るなら、その不安は計り知れない。

 

で、

 

お医者さんは、この状況下でどんな説明の仕方をするのであろう?ということに興味が湧く。

 

普段とは、反対の立場で観察している。

 

なるほど。

 

不安の中に入ると、理解力は低下するものだな。どこか気がそぞろ。

 

同じだな。間違ったことを言わないように医学用語を使うが、それがどういう意味かを説明するときには、できるだけ平易な言葉に置き直そうと努力している。

 

敢えて、ゆっくり話そうとしている。たぶん、その方が安心感を与えるのだろう。

 

たまに、笑顔を見せるのもそのためなんだろう。

 

僕らも、いわゆる相談過誤(誤った答え)を気にするが、彼らは医療過誤というもっと重いモノを背負っているので、全てを語っておかないと、という思いが強いかな?

 

遺産分割協議や、何か争い事があったとき、相手の立場になって一旦想像してみて下さいなんて、気軽に言ってたが、やはり相談者側を体験してみるものである。

 

相談者は、目の前のプロに頼りたいのである。

 

できるなら、僕に任せておけば大丈夫ですって言って欲しいのである。

 

(「私、失敗しないので」、とは口が裂けても言わないだろうが)

 

100%それが無理であったとしても、少なくとも、理解頂けるように、ゆっくり分かりやすく優しく話すべきである。

 

と、いい勉強をさせてもらった。

 

 

 

ごめんね。先生。

 

これは私の個人的な感想だが、患者さんに話しかけるときは、

 

”あなたの場合” より ”○○さんの場合”という感じがいいかな?

 

 

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有料動画の架空請求はガン無視で

2016年11月22日

本日はちょっと遠方で相続のご相談・受任からのスタート。

 

依頼者さんが比較的高齢なので、こちらからご自宅へ。

 

次の約束も相続のご相談。こちらは事務所。

 

急ぎ戻る。

 

その道すがら、胸ポケットが震える。

 

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ガラケーのショートメール。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

ニヤリ ( ̄▽ ̄)

 

何やら面白そうなネタが飛び込んできた。

 

 

有料動画か??

 

あれのことかな? いや、あっちのことかな? それとも?

 

そう言えば、あのとき、

 

と、若干、思い当たる節があって、

 

若干、法的措置という言葉にも恐怖を感じ、

 

ついつい記載されている電話番号に電話をかけてしまうかもしれません。

 

が、

 

いけません。

 

ハイ、これ、架空請求です。

 

レンタル派の私が言うんだから間違いありません。

 

冗談です。

 

以前、ご家族に迷惑がかかるのでは?と心配になって払ってしまった方から相談を受けたことがありまして、その文面と一言一句同じです。

 

では、サイトを見ていて、どこかクリックしたときに「登録が完了しました」みたいな文字が出てきて、焦ったという方もいるかもしれません。

 

ここから、真面目に話します。

 

部分的に動画を見ていたということもあったりして、見ていたのは事実だし、なんて思って、契約が成立してしまい、対価としてお金を払わないといけないんじゃないか?って思うかもしれません。

 

そもそも、対価を払うには契約が成立していることが前提です。

 

大学の法学部の民法の授業なら1時間目に習うことですが、

 

契約の成立は、申込と承諾の意思表示の合致によって成立するとなっています。

 

何気にクリックしただけでは、そもそも申込の意思表示がないんです。

 

契約内容を確認する、次へ進む、なんていうステップを踏んで、申込の意思を持って、最終クリックをして初めて成立するのです。

 

不意打ちでは成立しないのです。

 

契約が成立していないのに、請求してくるから、「架空請求」って言うんです。

 

 

 

対処法は?

 

実際に払ってしまってから、取り返すのは現実にはかなり難しいです。

 

したがって、

 

無視です。

 

はい、ガン無視です。

 

法的措置というのは、ふつう、訴訟ということでしょうが、絶対、訴えたりしてきません。

 

もし、訴えることができるのであれば、是非、その方法を教えて欲しいくらいです。

 

私が、ニヤリ( ̄▽ ̄)って思ったのは、そういうことです。

 

先月、消費者センターで、一般消費者さんの前で、「分かりやすい契約」という題でセミナーをやってきたばかりの司法書士に送りつけてくるとは。。。

 

頼む、法的措置取ってみてくれ。

 

見てみたい。

 

そんな思いです。

 

 

ただ、

 

どうしても怖いということでしたら、消費者センター若しくは司法書士・弁護士にご相談ください。

 

もう一度言いますね。

 

ガン無視でお願いします。

 

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