別棟車庫や物置の住宅用家屋証明の適用

2022年1月21日

事務所に戻ると、司法書士くんが、

 

「東京の〇〇法務局から補正(修正)の連絡がありました。××さんの所有権移転登記で登録免許税を追納して欲しいとのことです。根拠は、マンションの車庫や物置には住宅用家屋証明書による減税は適用ないとのことです。

 

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えっ?

 

「それは乗れないな」

 

この手の話は初めてではない。うちが〇〇法務局にこの手の申請をしたのは初めてかもしれないが、その他の法務局では普通に通っている。

 

根拠の書籍もある。たいていの司法書士事務所には常備されているだろう。同時に法務局にもあるはず。

 

車庫や物置は、たとえ別棟であっても、居宅部分と効用上一体をなしていれば減税の適用はあるんです。生活のための車庫や物置なんだから一体だよねってう常識的な判断をしてくれているわけです。

 

なので、

 

書籍名、該当ページ、計算方法をわざわざ書面に書いて法務局にFAX。

 

数時間後、改めて〇〇法務局から連絡。

 

「今回は、これで大丈夫です」

 

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えっ? 今回は?

 

いやいやいや、今回だろうが次回だろうが大丈夫だよ。

 

人がすることなんでミスはあります。法務局の名誉のために申し上げれば、補正の連絡がある場合、ミスはこちらにあることの方が多い(スミマセン)。

 

法務局の調査官って不思議なんですよね。〇〇法務局に限らず。なんで法務局内でこれ司法書士のミスだよねって確認しないんですよね。たぶん。すぐに司法書士事務所に連絡してくるんですよね。

 

今回のだって、法務局内で一つ確認してくれたら、絶対連絡なかったはずなんですよ。

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ不動産売買~

私たちも喜ばせたくて

2021年12月10日

本日、新築マイホームの保存登記・抵当権設定登記を申請。

 

やったね!

 

この案件を受任したのが先週の木曜日。

 

住宅ローンの実行日=抵当権設定日=マイホームの引渡日が本日。

 

受任時に内容を確認すると、誰にも表題登記をお願いしていないとのこと。

 

表題登記というのは土地家屋調査士による建物の構造部分の登記でして、所有権そして抵当権設定の前提となる登記。

 

さすがに1週間では無理だろう、住宅ローンの実行日を延期してもらうことになるだろうな、と思いつつ、お付き合いのある土地家屋調査士さんをご紹介。

 

調査士さん、快く引き受けてくれて、すぐに依頼者さんと会って、その日のうちに申請してくれた。法務局に確認すると、9日には完了してくれるとのこと。

 

えっ、間に合うの? なら実行日を延期することなく私たちも10日の今日申請できるように準備にとりかかり、表題登記が完了するのを待つばかり。

 

さて、9日の昨日。

 

12時になっても完了しない。3時になっても完了しない。銀行に確認すると例外的ではあるが5時まで待ってくれるとのこと。

 

5時数分前、時計とにらめっこ。完了しない。

 

調査士さん曰く、法務局があげる(完了させる)あげると言ってあげてくれないんですよ、と。困った声。

 

結局、5時に終わらなかった。

 

オンライン申請で申請する場合、完了は調査士さんのところへメールでくる。そして完了すれば、我々も登記情報を取得できるのでほとんどタイムラグなく完了を知ることができる。

 

このメール、実は、法務局の終了時刻5時15分を過ぎてからくることがある。これまでも7時くらいに来たことがある。

 

そのことを銀行に伝えると6時がタイムリミットです、と。

 

ドキドキしながら登記情報が取れないか数分ごとにチェック。

 

6時。

 

完了しなかった。

 

銀行の延期の通告の連絡。依頼者さんの残念な声。今日引渡しを受け、この週末イベントを考えていたそうだ。調査士さんの申し訳なさそうな声。

 

誰も悪くない。本当に依頼者さんを喜ばせてあげたいと一所懸命がんばった。

(法務局には文句言いたいけど・・・。法務局も頑張ってくれてたかもしれないので、すみません・・・・)

 

7時10分。登記情報取得できた。登記完了。

 

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もう延期は決まっていた。一応、銀行に連絡。

 

7時30分。改めて銀行から連絡がくる。依頼者さんが強く明日の実行を希望していますので、もし今日なら対応できますか?との問い。もちろんです、可能です。

 

では、明日10日実行いたします。

 

依頼者さんにも連絡があったらしく、嬉しそうな声。調査士さんにも感謝の連絡。

 

登記の仕事はとても地味な仕事です。

 

でも、私たちも喜ばせたくてって気持ちでやってるんです。

 

司法書士も調査士さんも。

 

やったね! 俺たち。

 

 

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