支払督促と督促異議

2017年6月16日

司法書士は、法務局によく出没するが、裁判所にもよく出没する。

 

司法は裁判所って意味ですから。本来。

 

本日は、簡易裁判所からの家庭裁判所。

 

簡易裁判所には督促異議という書類を提出してきました。訴訟代理人として。

 

 

支払督促という言葉を聴いたことがあるだろうか?

 

よく金融機関が使ったりするのだが、その名の通り、金銭の支払いを督促する、促すということ。裁判所を通じて行われる手続き。

 

裁判所に赴く必要はなく、書面審査だけで債務名義がとれる簡易な手続き。

 

ゆえに、債務者には裁判所から郵便で届く。

 

裁判所から何か届いた!

 

こわっ。

 

見なかったことにしよう。

 

ではいけません。

 

見なかったことにする、放置すると、送達の日から2週間で、債権者の申立てによって仮執行の宣言がされます。つまり〇〇万円払えという結論が出るということ。

 

じゃあ、どうするの?

 

反論したいことがあったり、なくても払い方で話し合いたいとき、通常裁判に移行してもらう手続きが用意されています。

 

それが督促異議です。

 

140万円を超えるなら地方裁判所、超えないなら簡易裁判所の通常裁判に移行するのです。

 

依頼者さんのところにも、裁判所からこの支払督促が届きました。

 

依頼者さんは見なかったことにせず、うちにこれを届けてくれました。

 

140万円を超えていない場合、司法書士は簡易裁判所で訴訟代理人になれます。

 

今回、額は140万円を超えていなかったので、依頼者さんから委任状を頂き、司法書士である私が代理人としてこの督促異議を出したのです。2週間以内に。

 

後日、簡易裁判所で行われる通常裁判にも、当職が代理人として立つわけです。

 

ちなみに、支払督促は簡易な手続きなので、督促異議も非常に簡易に出来るようになっています。

 

裁判所から届く支払督促には、ご丁寧に督促異議のための書類が同封されています。チェック式でちょっと加筆すればハイ出来上がりのようになっています。

 

故に、絶対司法書士に頼まなければならないものでもありませんよ。

 

そこは通常裁判に移行して後の、費用対効果をお考えください。

 

 

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一般社団法人をすぐに設立したいとき

2017年6月15日

1日中書類を作ってるなという日もあれば、1日中運転してるなという日もある。

 

本日は後者。午前は隣市に隣々市、午後は隣県の隣々市、隣々々市。そんな言葉あるのか?

 

 

 

さて、本日6月15日朝一の仕事は、登記書類の回収。

 

昨夕18時に完了メールが届いた一般社団法人設立登記完了。ちなみに法務局が閉まるのは17時15分。

 

取り敢えず一安心。

 

今回の一般社団法人設立登記の最大のご要望は6月16日までに銀行口座が作れること。

 

これがミッションである。

 

正式に受任したのが、6月2日の夕方のメール。事前面談は済んでいたので内容は把握。

 

実働は週明けの6月5日から。

 

6月16日までに申請(設立)したい、なら何でもない。

 

16日に銀行口座が欲しいということは、15日には完了していなければならない(最悪、16日午前)。

 

我々は知っている。

 

金沢地方法務局における、株式会社以外の法人登記の完了予定のクセを!

 

株式会社に比べ遅い。

 

それら法人の司法書士関与率が低く、一般の方が自分で登記するので補正(訂正)の機会が多いから、とまことしやかに言われているが真実は分からない。

 

ここで大事なのは、若干遅いということを知っているということ。

 

株式会社設立なら3日見ておけば大丈夫(早ければその日のうちにということも)。

 

が、一般社団法人設立では大丈夫とは言えないのである。

 

1週間は欲しいということで、うちのパートナー司法書士は、6月8日申請と決めて動き出した。

 

一般社団法人は株式会社同様、設立に公証人役場で定款認証が必要。

 

6月8日朝一に公証人役場を予約。

 

となると、6月7日には全ての必要書類に押印しなければならない。

 

一般社団法人設立の特徴は、資本金の入金が要らないこと、そして登場人物(社員)が多くなりがち。

 

1人から設立できるのだが、

 

当事務所が受任する案件の傾向とすると、こうだ。一人一人が既に独立して自分の事業をやっている。もっと言うと上手くいっている。そんな一人一人が手を携えて一般社団法人という形で自分たちの業界を盛り上げていこう。

 

こんな感じ。

 

なので登場人物が多くなりがち。多くなると押印の数も増えるということ。

 

振り返るとこうなった。

6月2日受任。5日定款完成。6日必要書類に押印(5名)。8日定款認証・登記申請。15日登記完了(正式には14日か?)・銀行口座開設。

 

ミッション完了。

 

小っちゃいことかもしれないけど、一般社団法人設立は申請から完了まで時間がかかるというクセを知っていた、うちのパートナー司法書士の勝利である。

 

経験って大事。

 

 

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