相続登記の登録免許税が0円??

2022年4月7日

忙しいという字は心を亡くしている状態ってよく言いますよね。

 

3月は仕事、プライベートも忙しく、目に飛び込んでくるニュース映像もやはり心を亡くしてしまうようなそんな日々でしたね。

 

最近、こんな登記に関わりましたよ。まだ進行中ですが。

 

依頼者さんは東京在住。不動産は石川県。

 

相談のきっかけは「長期間相続登記等がされていないことの通知」が法務局から届いたというもの。

 

これは30年以上登記がされていない不動産の現所有者さんに送られてくるもの。

 

登記簿上の所有者さんは既に亡くなられていることが多く、その相続人が誰か?を今、国の予算で調査しているんですね。それに我々司法書士はお手伝いしていて、弊所もその一端を担っているわけですが。

 

これが届いた依頼者さん、これを機に、先祖からの不動産をキレイにしておこうと思い立ったわけです。子どもたちに大変な思いをさせたくないから。

 

最近、そのへんの気持ちが分かるようになりました(我が子、まだ6カ月)。

 

で、

 

弊所もご依頼に従い、まず、管轄法務局へ、相続関係を証明する書類(法定相続証明情報)を取りに行きます。

 

この法定相続情報証明の作成を司法書士が作成しているんです(ここだけの話、とても割の合わないお値段で。。。)。

 

この書類は管轄法務局でしか取れません。1枚450円。

 

これがあれば、沢山の戸籍を集めなくてすみます。戸籍は1枚450円、除籍なら750円で、長期間相続登記がされていなかったら、おそらく数万円はかかります。実費だけで。それが450円ならお安いか。

 

で、それを基に、今の相続人さんの間で遺産分割協議書を作成。

 

登記には登録免許税がかかります。

 

見積書を作成するので予め計算。

 

今日のブログの言いたかったのは、実はこっち。

 

相続登記の登録免許税は不動産の評価額の0.4%。1,000万円の評価額がつく土地なら4万円ということです。

 

今回、計算してみると、否、計算するまでもなくゼロでした。

 

相続登記は評価額10万円以下の土地(建物は含まない)については登録免許税はかかりませんでした。

 

が、しかし、この令和4年4月1日から評価額が100万円以下の土地について相続登記の登録免許税はゼロとなったのです。

 

今回の依頼者さんの土地は石川県でも田舎の方。

 

田畑、山林。

 

評価額は100万円なんて絶対いきません。

 

数十筆の土地がありましたが、登録免許税はゼロ。

 

そのことを依頼者さんに伝えたら笑っていらっしゃいました。

 

それは嬉しい反面、そのような土地を相続しなければならないことの苦笑も含まれているように思えます。

 

2年後、相続登記は義務化されます。

 

苦笑いが増えるのではないでしょうか?

 

ただ、私は、それでもこの登記をしておこうと思った依頼者さんを心から尊敬します!

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ相続ブログ~

初めから民事信託を薦めるわけではありません

2022年3月16日

本日、民事信託登記が完了しました。

 

最初の相談を受けたのが昨年の5月でしたから10か月ほどかかりましたね。

 

民事信託は、本人(委託者)が信頼できる方(受託者)に財産を託すものです。

 

まず信託契約書を公証人役場で認証し、それを前提に不動産に関しては信託登記をします。

 

依頼者さんの心配の1つは、自身の判断能力等が低下した場合に、不動産を売却できなくなってしまうということでした。

 

そこで受託者に売却の権限を与えておくんですね。

 

とは言っても、託すわけですから、受託者はその託された目的にのみ使用できます。

 

委託者は生前は受益者も兼ね、その利益を享受します(兼ねないこともあります)。

 

もう1つの心配は、判断能力が低下しないけれど、身体的に移動等が難しくなると、預貯金の出し入れも難しくなるということでした。

 

そこで、託された目的にしたがって、受託者が預金を管理できるようにしておくということも民事信託では実現できます。

 

今回、委託者は金沢在住の80代の方でした。受託者は息子さんで関東にお住まいです。

 

ということで、受託者が管理する信託口口座は支店の数で大手の信託銀行にしました。

 

そこで、信託契約書の素案は公証役場で認証されるので公証人のチェックを受けます。同時にこの内容で信託口口座がちゃんと開設できるか?信託銀行のチェックを受けます。

 

また、委託者の既にある複数の普通口座を解約して、この信託口口座に移す必要が最終的には必要ですから、その解約の方法もチェックしておく必要があります。

 

このあたりが時間がかかりましたね。

 

何よりコロナの影響で、面談が上手く進まなかったことが大きいですが。

 

それなりのボリュームのある契約書です。高齢の方にご理解頂くのは難しいです。これが民事信託の1つの壁だと思っています。

 

公証人による認証も、入居施設に出張して頂きました。施設の端でかなり隔離された状態で、人数も制限して、かなり時間がかかりましたが、頑張って頂いて何とか認証もできました。

 

以前、末期の癌の方のご依頼で、1か月ほどで作成したこともありましたが、やはり民事信託は時間がかかります。丁寧にすればするほど。

 

しかし、コロナの中で、リモートだったりを駆使して、場所的な制限を超えてご相談にのれるようになったのは大きな変化と言えるかもしれませんね。

 

先日、民事信託の研修で、こんな話で締めくくられていました。

 

民事信託は確かに難しい。

 

いい加減にすると、依頼者さんに不利益も生じ、ある意味怖い。

 

でも、

 

それが有益な方法であるなら、司法書士は恐れず、相談者さんに提案していかなければならない、と。

 

同感です。

 

初めから民事信託を薦めるわけではありません。

 

お話を聞かせて頂いて、その方の不安の解消に民事信託が有用を判断すれば、提案いたします。

 

お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ民事信託ブログ~

 

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