能登半島地震に関する登録免許税免除措置

2024年6月11日

忙しいを言い訳にブログ更新が滞りがち。

 

感覚的に電話相談の8割は今回の震災における建物の公費解体について。

 

弊所ではまだ扱っていないのですが、周りの司法書士によると、奥能登で被災された方が金沢周辺で新たに住まいを購入するケースが増えているとか。

 

ある程度高額な物件も売れているそうです。

 

その際、能登の自宅を解体して移り住むという場合、不動産登記の保存登記、移転登記、抵当権設定登記における登録免許税が免除されます。

 

ポイントは滅失・損壊したたために取り壊した建物に代わるものを新築または取得した場合というところです。

 

解体(予定)の有無は申告になりますが、当然、虚偽は許されず(脱税になります)、その辺のチェックを司法書士に求めらているところがあります。

 

とは言え、前述の登録免許税も合算すれば小さくありませんので、ご確認ください。

 

司法書士としても情報提供いたしますが。

 

1日も早い平穏な日々が戻ってくることをお祈りいたします。

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ復興ブログ~

システム障害に涙する司法書士

2024年4月30日

 

そろそろいいかな??

 

先月末、3月29日こんなことがありました。

 

午後2時ごろ、登記のオンライン申請が急にできなくなりました。

 

原因は法務局(全国)のオンラインシステム障害です。

 

原因は3月の最終日ということでオンライン申請が集中したため。

 

法務省側からの案内では、しばらくすれば復旧するということ。

 

が、1時間待っても復旧しない。

 

2時間経ってても復旧しない。

 

法務局の終了時間は5時15分である。

 

案内が来る。復旧は6時半ごろ。法務局は8時まで受け付けるとのこと。

 

しかし、これも実現せず。

 

実際は、7時半ごろ復旧。法務局は9時まで受け付ける。

 

システムダウンしたから分かる通り、残っている申請は多い。

 

うちも当日は10数件の申請があり、2時時点で8件ほど残っていたはず。

 

それをこの限られた時間にやれと。

 

通常なら不可能ではない。

 

今回、システム障害のため、通常とは異なる申請方法が必要とされた。

 

準備していた不動産表示を修正するのだ。

 

8時半ごろ、また突然申請できなくなる。後から分かったことだが、この時間にまたシステムダウン。

 

知らされていないこちらは、修正に問題があるのでは?と試行錯誤。

 

タイムリミットの9時が迫る。

 

時計とのにらみ合い。

 

が、叶わず、4件の申請が受付されなかった。

 

悔し涙する司法書士。

 

決済性のある不動産登記(売買や抵当権設定)を扱う司法書士にとって、決済当日の登記申請は至上命題である。

 

他の人からは??と思われるかもしれないが、それはそれは最重要事項なのである。

 

申請できないなんてあってはならない出来事なのである。

 

私たちは不動産というとても高額な財産の権利を保護する役目を担っている。

 

不動産は先に登記された方の権利が優先される(対抗力)。

 

ほぼあり得ないことだが、可能性はゼロではない。もし売主が2人に同じ不動産を売ったら先に登記をした方が勝つのである。

 

買主から依頼を受けている司法書士の登記がもたもたしているうちに別の登記がされたとなると、私たち司法書士は買主の権利を保護するという責任を果たしていないことになるのだ。

 

ゆえに、その日に登記できなかったことのショックの大きさたるや。

 

このシステム障害が起こったことご存知でした?

 

ご存知ないですよね?

 

その日、高額な買い物をした買主何千何万という方の利益を危険に晒したにもかかわらず、一切ニュースにならないんです。新聞にも載らないです。

 

どうかしてると思いますね。

 

しかも、このシステム障害その週の月曜日にも起こしてるんです。

 

と、

 

司法書士の悲哀を感じてくれれば幸いです。

 

法務大臣出てこい!

 

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ不動産売買ブログ~

Contact Us

ページトップへ