相続放棄と傷病手当金

2017年7月28日

本日最後は、相続放棄のご相談。今日すぐに相談したいということで、時間を確保。

 

被相続人が亡くなってまだ1週間も経っていない。

 

相続財産は多くなく、逆に銀行さんにカードローンの借金が数百万あるそうです。

 

相続放棄は、相続人としての地位そのものを放棄する制度、家庭裁判に申述する必要があります。

 

こういう借金があることが分かってから3か月以内に申立てる必要があります。

 

ただ、今回、傷病手当金が受け取れると聴いたそうで、そのことと相続放棄について聴きたかったそうです。

 

傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。

 

被相続人が受け取っていない部分があるのであれば、相続人が手続きをとれば受け取れます。

 

相続放棄は、相続人としての地位そのものを放棄する制度で、相続する意思を示すような行動を取ると、相続放棄の手続きが取れなくなります(単純承認)。

 

相続人が傷病手当金を受け取る手続きをとることは、この単純承認に当たります。

 

生前、傷病手当金を受け取っていたということであれば、受け取っていない部分というのはそんな高額にならないと思われますが、借金の額と比べる必要がありますね。

 

今回、少額であるということを既に把握されていらっしゃったので、相続放棄をする方向で進めるそうです。

 

相続放棄は家庭裁判に申述する制度ですから、司法書士の業務です。

 

しかし、その手続き自体はとてもシンプルなので、一般の方でも十分できます。

 

したがって、当事務所では、相続放棄の手続きの流れを大まかに説明して、ご自身でやってみることをお薦めしています。

 

相続財産に借金が多い場合にとられることの多い制度ですから、あまり費用をかけたくないという心理も理解できますしね。

 

どうしても難しいとか、面倒という方は引き受けております。

 

ただ、一度チャレンジしてみて、と言って、難しかったからお願いという方は今のところいません。

 

当事務所で受任することの多いケースは、3か月の期限が迫っていたり、かなり高齢の方の場合です。

 

もっとも、相続放棄すべきかどうかはとてもナイーブな問題なので、司法書士に相談することをお薦めします。決して、一人で判断しないでくださいね。方針が決まったら、ご自身でやればいいんです。

 

うちは相談料も取りませんが、たとえ取られたとしても、結果損ではないと思いますよ。

 

今日の相談者さんも、不安に思っていたことを全部聴けたってとても喜んで下さいました。

 

いい仕事だな。

 

司法書士って。

 

 

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相続放棄者が参加した遺産分割協議の有効性

2017年6月21日

本日は、お世話になっている保険マンが前職の金融機関の支店長さんをご紹介下さるということで、図々しくお邪魔。

 

その道すがら。

 

お世話になっている税理士さんから電話。質問。

 

「相続放棄をした人が遺産分割協議に参加した場合、その遺産分割協議は有効?」

 

よくセミナーなどではこんな言い方をする。私は。

 

遺産分割の話し合いには相続人全員が参加するんですよ(同席という意味ではない)。

 

相続人でない人が参加してもダメだし、足りてなくてもダメ。

 

とまあ、砕けた言い方をする訳ですが。

 

相続放棄というのは家庭裁判所に申述して受理されて初めて成立するんですが、相続放棄をすると元々相続人でなかったと扱われます。

 

つまり、相続人でない人が参加した遺産分割協議の有効性は?という話になる。

 

さっきの言い方だとダメということだが、有効か?無効か?という法的な話になると、即答しかねる。

 

遺産分割協議というのは複数の相続人が参加して結論を出したものだから、後になって勝手に解除できないというように、法的安定性のようなものが求められている。

 

ということからすると、無効とはしにくいだろうなという方向性は何となく分かる。

 

支店長さんに会いにいく途中でしたから、パートナー司法書士にLINEで調べておいてとお願いする。

 

最高裁判例はないが地裁レベルでは、

 

相続人でない人が参加していても、相続人全ては参加しているわけだからやはり無効とはしない。相続人でない人が取得した財産があるなら、その部分だけ無効とし、それを再度相続人で分ける。

 

つまり、相続放棄者が参加した遺産分割協議も有効。

 

さらに言えば、相続放棄者は放棄した後でも、遺産を処分するような行為をすると、放棄はなかったことになり、相続したものとみなされるので、その者が取得した部分も有効となるでしょうね。

 

とても面白い質問でした。

 

 

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