不動産売買決済で眼鏡をかけた人

2016年11月24日

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一戸建て(マンション)を買った方、あるいはマイホームのために土地を買ったという方。

 

司法書士に会っただろうか?

 

当然会ったはずであるが、記憶にないという方も多いのでは?

 

不動産屋さんにいついつに銀行に来てねと言われ、当日、銀行マンや不動産屋さんに「先生」と呼ばれていた、あのメガネをした人です。

 

いついつというのが決済の日です。

 

ちなみに、「先生」は敬称ではなく、”あだ名”です。

 

メガネをしているかどうかは人によるだろうって思うでしょ。まあそうなんですが、

 

司法書士は、目が悪るくなるんです。

 

なぜか?

 

所有権って見たことあります?さらにその所有権が移るところを見たことあります?

 

たぶんないと思います。

 

(本当に大切なモノは目で見えないんだよ・・・)

 

素人には見えない、この所有権が移る瞬間、はい今右から左に移りましたっていう瞬間を、司法書士は見えるんです。

 

凝視するために、目が悪くなり、メガネをかけているんです。

 

決済の日に銀行で先生と呼ばれてたメガネをかけていたアノ人が司法書士です。

 

 

バカなことを言ってるなと思うでしょ。何が言いたかったか?というと、司法書士の存在意義のことです。

 

書類作って申請してるだけで、そこそこの報酬を持って行くなと思われてたかもしれませんが。

 

そうではなくて、司法書士は、不動産のこの所有権が売主から買主にちゃんと移転したことを確認するためにいるんです。

 

では、いつ所有権が移転するのか?

 

それは売買契約が成立したときです。

 

2日前のブログでも書きましたが、契約の成立時期というのは、申込と承諾の意思表示が合致したときです。

 

売買契約書に署名押印したときと考えてもらってほぼ間違いないです。

 

一応、こっちが原則なんですが、不動産売買の場合、多くは買主が代金を支払ったときに所有権を移転するという特約を付けています。

 

ほとんどの場合、この特約がついているのでまるでこっちが原則みたいに思えるし、さらには常識的でもあるかなと思います。

 

決済の日というのは、この代金が動く日のことです。

 

この場に司法書士は立ち会うのです。

 

そして、しれっと、実にシステマティックに色々なことの確認をしています。

 

ちゃんと買主に所有権が移転するように。さらに第三者に主張できるように。

 

決済直前に登記簿を取り登記簿に変更がないか?決済の場でも売主・買主は間違いなくこの人なのか?この不動産で間違いないか?その意思はあるのか?

 

このことを後で、法務局で証明(疎明)できるような書類が揃っているか?

 

じゃあ、代金を移してもいいよとGOサインを出し、受領が確認できて、初めて登記申請ができるようになるんです。

 

これが不動産売買決済時の司法書士の存在意義です。

 

 

今日は、個人間で売買をしたいという方の決済の日でした。場所は銀行ではなく当事務所。

 

買主は県外在住の外国籍の方。

 

ホームページで当事務所に連絡を下さり、下準備を進め今日の日に。

 

小松空港に朝早く降り立ち、バスで金沢駅へ。幸い金沢駅から近い当事務所が決済場所。

 

金沢のお寿司を堪能してからのお昼過ぎの決済。

 

売主と買主が握手して終わる、終始和やかな決済となりました。

 

もちろん、私が、目を凝らしていたことは言うまでもありません。

 

見逃しませんよ。

 

「はい、今、右から左に移った」

 

それを聞いたパートナー司法書士がクリック。

 

不動産売買登記のオンライン申請完了。

 

受付番号をお見せし、無事、登記申請が完了したことも買主さんに見せることができ、安心して頂けました。

 

 

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  生前贈与・売買登記

  マイホームを建てるとき

 

~石川県金沢市の司法書士が繋ぐ不動産売買ブログ~

 

 

会社を設立して飲みに行きませんか?

2016年11月23日

祝日で事務所は休業。

 

が、二足の草鞋を履いている私はこんな格好

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北陸では、ほんこさん、ほんこさんと呼ばれている報恩講のため、金沢市内の門徒さんのお宅を回っている。

 

1軒目より2軒目、2軒目より3軒目。

 

足の痺れが早く来る一方で、御経は上手くなる。

 

平日、司法書士業務しかしていないことの証。すみません。

 

次のお宅まで少し時間があるので、事務所で休憩、ブログ更新。

 

 

先週末の話をしよう。

 

金曜日の夜、とある社長3人と飲みに行ってきました。

 

定期的にお会いして、近況、野望を語り合っています。

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共通点は、皆、私が作った会社の社長さん。

 

語弊がありますね。

 

会社設立登記をさせて頂いた社長さん。

 

うちの司法書士法人も会社と考えれば、私が設立登記をした会社の社長4人で飲んだということ。

 

定期的に飲んでいると、表情を見ていると、今の状況が何となく分かる。

 

順調なんだな、ちょっと悩んでることあるんだな、くらいの大雑把なものだが。

 

 

さて、

 

会社を設立すると言っても、モチベーションは若干違う。

 

2人は、自分が戦う業界が法人でなければいけないという法律(ルール)があるから。

 

1人は、税金やら社会保険やら緻密な計算のもと、1つ法人格を必要とした。その中でも合同会社を選択。

 

1人は、ただ作りたかった、個人事務所より法人がよくない?くらいの発想。ただ、真剣。

 

 

最後の1人は、私のことね。個人事務所より司法書士法人の方がよくない?今なら金沢市、石川県初だよって感じ。

 

税理士先生にちゃんとデメリット・メリットのレクチャーも受けましたよ。

 

それでも法人化したことを褒めて頂きました。

 

ちょっと呆れもあったと思いますが。

 

ちなみに、全く後悔してません。新しい展開も見えてきましたし。

 

 

起業するということ、会社を設立するということは、とても楽しいことです。

 

もっとも、瞬間、従業員、取引先等の人生にかなりの影響を与えてしまう行為です。大袈裟でなく。

 

そこんとこの計算がしっかり済んだら、

 

会社を設立してみませんか?

 

そして、一緒に飲みに行きませんか?

 

野望を語り合いませんか?

 

 

ちなみに、1人の社長さんは、将来、片町(金沢の繁華街)のとあるお店にご招待くださるそうです。

 

今から楽しみです。

 

 

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